使用を避けた方が良いサングラス?
『子どものメガネは目が大きくなる?近視のメガネは目が小さくなる?』
という質問について。
このレンズによる拡大縮小に関しては、解消方法がないことはないですけど、
基本的には変えることができないため、ご理解いただきたい点になります。
近視用・遠視用のレンズについて
子どもは眼球が小さいため、遠視系の眼を持つことが多いです。
そのため、+レンズを使って補正することとなり、
その効果によって、目が大きく見えます。
逆に、最近では、パソコンやスマホ、本など、近くを見る作業が増えているため、
その作業距離に有利な近視になる方も多くおられます。
この近視は-レンズを使って補正することになり、
その効果で目が小さく見えます。
+レンズ、-レンズの拡大縮小について
わかりやすく、メガネ置き(ミッキーとミニー)に、
S+20D、S−20Dのテストレンズを置いてみます。
度数としては極端ですが、見ての通り、
ミッキーは顔が膨れて、ミニーは小顔になってます。
レンズから、メガネ置きの目までの距離から、公式を使って拡大率を計算してみると、
ミッキーが約1.13倍、ミニーが約0.90倍になります。
人の場合、もっと目とレンズが離れてるので、より拡大縮小率は大きくなります。
設計の影響はあっても、基本的に屈折率の高いレンズ(薄いレンズ)を使っても、
拡大縮小率は変わりません
コンタクトは拡大縮小がない?
コンタクトでは、拡大縮小が起きません。
目からどれだけ離れているか、度数がどれくらいあるかで、拡大縮小の大きさが変化します。
公式から考えると、目からの距離、度数のどちらかがゼロの場合は、
拡大縮小は起きないことになります。
コンタクトの場合は、目とレンズの距離が(レンズの厚みがあるので、実際は違うけど)ほぼゼロ。
これが、コンタクトでは目の拡大縮小は起きない理由となります。
メガネで拡大縮小が起きないようにする方法
メガネは目から離れているため、拡大縮小が起きる。
コンタクトは目とくっついているため、拡大縮小が起きない。
この2つのことから、単純にメガネを目に近づければ
拡大縮小の問題は解決すると考えられますし、
実際に、ゼロにはならなくても、多少は解消されます。
目とメガネを近づけて問題ないか?
元々設定されている距離よりも近づけるので、問題があるといえばあります。
大きくは3つです。
1つは外見的な見た目
2つは頬や睫毛などにあたる
3つは過補正
外見的な見た目については、極端に顔に近いメガネは違和感があります。
頬にあたると邪魔に感じることもあり、睫毛があたると、
レンズの傷や内側の汚れにつながります。
一番の問題は3つ目の過補正になります。
コンタクトを利用されている方はわかると思いますが、
メガネとコンタクトは度数が変わります。
これは目とレンズの距離に違いがあるためです。
同じ視力を出そうとした場合、目とレンズの距離が離れているほど、
レンズの度数は強くなる必要があります。
逆に近いほど、軽い度数で良くなります。
『レンズの度数が強いならよく見えるのでは?』と思われる方もいるかもしれないですが、
レンズの度数が強いから良く見えるということではないです。
その上、適正度数を超えた過補正になると、目に負担がかかり、疲れやすくなります。
また、乱視を消すため、等価球面値で算出したレンズを使った場合は、
なおさら過補正となります。
そのため、眼鏡専門店では、近づけて良い範囲をある程度、理解した上で、
メガネを調整しています。
なので、どうしてもという要望がある場合を除いて
、極端に近づけることはないと思います。
まとめ
・レンズの拡大縮小は『目とレンズの距離』『度数』によって変わる
・レンズは目に近づければ拡大縮小が改善される
・近づけすぎると、見た目の違和感や睫毛があたるなども問題以外に、
目に負担がかかる可能性もでてくる
次は『左右の眼の度数が違うとどうなる?不同視・不等像視など』について