単眼視?両眼視?
視力2.0と視力0.3の人を比べた時、一般的には視力2.0の方が眼が良いといわれます。
20代と70代の人を比べた時、20代の方が近くが良く見えます。
老眼(老視)の話をするときや、視力2.0見えている遠視がなぜ眼が良いとは言えない
ことを説明するときに、明視域の説明が役に立ちます。
近視・遠視・正視・老眼とは?
近視・遠視・正視を簡単に説明すると、眼の遠方の焦点距離がどこかで分類されます。
少しわかりにくいですが、眼がリラックスしている状態では、
正視を無限遠方(∞)に焦点が合っており、近視は無限遠方より手前、
遠視は無限遠方のさらに先に焦点が合っていることになります。
老眼は眼の調節力の低下の度合い。
簡単に言うと、どこまで近くが見えるかということです。
老眼症状は人によって、自覚する年齢が違います。
ただ、例外や個人差はありますけど、老眼自体は、ほとんど同じ年齢の人は同じように出ています。
明視域とは?
明視域とは、裸眼もしくは矯正・補正した眼で、見える遠方から近方の距離の範囲を示します。
つまり、はっきりと見える範囲のことです。
明視域を年齢別・眼の状態別で例を挙げると↓になります。
例外や個人差はあるので、一般的な調節力低下からの例となります。
若い時は調節力が十分にあるので、正視や遠視だと問題ありません。
逆に、年齢とともに、調節力が衰えるので、60代くらいになると、
実は軽い近視の方が有利じゃないかなと、個人的には思います。
遠視だと明視域がなくなるのは?
遠視の場合、無限遠方のさらに向こう側に焦点があってます。
そのため、眼の焦点を無限遠方まで戻す必要があります。
若い時は調節力があるため、問題なく見えるため、視力2.0がでます。
しかし、年齢とともに調節力が衰え、無限遠方まで戻す調節力がなくなれば、
当然、遠くも見えなくなり、視力が低下することとなります。
老眼を抑える方法、解消する方法は?
老眼は水晶体の硬化が主な原因のため、基本的には抑える方法はないです。
よく毛様体筋をほぐすと回復するとありますが、
それは眼の筋肉の緊張で固まっていただけで、実際の老眼ではないです。
解消する方法としては近く専用のメガネや累進レンズの使用が基本ですが、
最近では遠近の眼内レンズも出てきているため、手術もあります。
手術に関しては、眼科医の先生の説明をよく聞いて、
メリット・デメリットを考慮してから、あくまで御自身で判断する必要があります。
また、急激に視力の低下や老眼が進んだ場合は、眼鏡店ではなく、眼科医へ行く方が良いと思います。
よく眼科には怖いから行きたくないので、老眼鏡でなんとかと言われます。
眼鏡店は、医療機関ではないので、診断もできないし、処方もできません。
できるのは眼鏡を作ることと、簡単なアドバイスだけです。
手遅れになると眼科医でもどうしようもなくなるので、異常と感じたら、早めの眼科医への受診を。
まとめ
・近視、遠視、正視で明視域が違う
・遠視の場合、年齢とともに裸眼での明視域がなくなる
・老眼はだれでもなるので、仕事や趣味、生活に支障がでるなら、老眼鏡の検討を。
・著しく視力が低下するなどの場合は、眼鏡店ではなく、眼科医への受診を。
次は『やってはいけない眼のマッサージ』について