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衞藤憲太郎

時計修理、修復とビフォーケアのプロ

衞藤憲太郎(えとうけんたろう)

株式会社ハナブサ

コラム

この時計、全然使っていなかったけどどうして修理が必要なの?

よくある御質問

2015年7月26日


使わない事によって生まれるダメージ

大切にし過ぎて程んど使用していない時計。
ある日使おうと思ったら止まっていたので 時計屋さんに持っていったら修理が必要と言われた!!
ご使用による擦り傷が殆どなく、とってもキレイな状態で保管していた時計でしたら ショックですよね。

◆使わなくても修理が必要になる一番の原因は電池からの液漏れです。
逆に 使わなかったから 時計が止まった事に気が付かなかったとも言えます。
上の写真、白く粉をふいたようなものが電池からの液漏れです。
液漏れが進行すると分解掃除だけでなメンテナンスが出来ず、回路交換まで必要になったり、ひどい場合は文字盤が変色してしまう事もあります。

いくら大切にしていても 時々時計が動いているかどうか確認し、止まったら出来るだけ早めに電池交換をしてください。
※理想を言えば 電池交換から24ヶ月を経過したら時計が動いていても電池交換をしていただきたいのですが・・・

液漏れについては過去のコラムをご参照ください
時計の電池は液漏れにご注意ください

◆そして、もう一つが潤滑油の劣化です
時計の潤滑油は乾燥してしまったり、劣化により時計の不具合の原因になることがあります。
自動巻き式時計や手巻き式時計は、通常4~5年に1度の分解掃除が必要であるといわれていますが、これは潤滑油の劣化を考慮しての考え方。
全く動かさない状態であれば、油の劣化と固まりがダブルとなり、機械の調子が悪くなるリスクも高まります。

◆シルバー素材の変色
カルティエの一部のシリーズではシルバーに金メッキを施した ヴェルメイユ というものがありますが、
これは 気を付けて保管しないと変色してしまう危険性があります。
シルバーの特性ですが 使用していると変色があまり進まないのですが、【何もしないで】保管すると変色してしまいます。
空気に触れさせないようにケースを保護することが必要です

気に入って購入したもの
何かの記念にいただいたもの
プライスレスな価値のある時計であれば なおさら【使わない】ときも以上のポイントをおさえて、保管していただきたいものです。

この記事を書いたプロ

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