海外旅行で腕時計を買う時に注意すること

衞藤憲太郎

衞藤憲太郎

テーマ:時計を買う前に知っておきたいこと

シャネル・プルミエール

せっかくだから日本で売っていない時計を・・は危険です

海外旅行にいくと どこの飛行場にいっても たくさんの免税店に
びっくりするほど高級時計が並んでいます
日本国内でも流通している時計であれば殆ど問題ないのですが
せっかくだから 日本ではお目にかかれないブランドの時計や
日本未入荷の時計をお買い求めになられる方がいらっしゃいます

そのお気持、よ~~~く分かるのですが
時計はいつかメンテナンスが必要になります
電池交換ひとつをとっても 取り扱いブランド以外は
受け付けてくれないお店が大多数を占めます
弊社のように 時計修理技能士が常駐し、
取り扱いブランド以外でも どんどんメンテナンスを受付るところであっても
リュウズや金属バンド、ガラスなど外装部品が破損したりすると
純正品の入手が困難なため 修理をお断りせざるをえなくなることがあります

日本に持ってかえってすぐに止まってしまっても良いのなら別ですが
記念として何年もご愛用になられたい時計であれば
日本国内でメンテナンスができる事かどうかを確かめる事が必要です

日本で出回っている時計でも・・・

こんな例があります・・・
その1)
海外の正規店で買ったブランド時計が止まったので そのブランドショップに持っていったら
「日本未入荷モデルですので 電池交換はお受け出来ません」と言われた

その2)
たとえ本物であっても
日本の輸入代理店が介在していないものはメンテナンスを受け付けないブランドがあります
フランクミューラーはシリアル番号で管理しています

日本国内でのメンテナンス体制を確認してください

国内に流通してなくても 欲しい時計があったら

革バンドの形状が普通のもの(何が普通かはまた後日のコラムでお話します)で
ガラスが丸型で平ガラスであるもの をお勧めします

金属バンドの止め金具が壊れてしまったら部品交換が出来ない可能性がありますし
角型やトノー型のガラスが割れてしまったら
既製のガラスでは交換出来ず オーダーになってしまいます

お気に入りの時計がいつまでも動き続ける為に 事前のリサーチは必要だと思います

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衞藤憲太郎
専門家

衞藤憲太郎(時計修理技能士)

株式会社ハナブサ

時計の寿命を延ばすビフォーケア(事前のケア)として「分解掃除を伴わない時計クリーニング」を提唱し10年。壊れていない時計のメンテナンスまで受付出来るのは、しっかりとした修理技術の裏付けと豊富な経験値が

衞藤憲太郎プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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