ガラスは液体なの?

松岡順子

松岡順子

テーマ:知ってると便利なこと・便利なサイト

ガラスは液体なのか、それとも固体なのか。
実はガラスは「アモルファス固体(非晶質固体)」と呼ばれる特殊な物質です。
さらに近年では「猫は液体」というユニークな科学研究が話題になりました。


ガラスは液体なの?


「ガラスは実は液体なんですよ」
そんな話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
昔の教会や歴史的建造物の窓ガラスを見ると、下の方がわずかに厚く見えるものがあります。

そのため、
「長い年月の間にガラスが流れて下にたまった」
という説が広まりました。

しかし現在の材料科学では、この説は正しくないと考えられています。ガラスは常温では流れる液体ではなく、「アモルファス固体(非晶質固体)」に分類されています。

液体のようで固体という不思議な存在


鉄や水晶などの固体は、原子が規則正しく並んでいます。
ところがガラスの内部では、原子が液体に近いバラバラな状態のまま固まっています。

つまりガラスは、


液体のような構造を持ちながら、
固体として存在している不思議な材料

なのです。

と毎日のように見ているガラスですが、実は科学的にもとても面白い存在なのです。

そして「猫は液体」である


ここで話は突然猫になります。
実は2017年、「猫は液体なのか?」という研究でイグノーベル賞を受賞した物理学者がいます。
もちろん本当に猫が水になるわけではありません。
(=^・^=)
研究者が注目したのは、

液体とは「容器に合わせて形を変えるもの」

という考え方でした。

猫を見ていると、
★箱に入る
★洗面台に収まる
★鉢植えに収まる
★段ボールの隙間に入り込む
など、容器に合わせて自由に姿を変えているように見えます。
(=^・^=)
その姿がまるで液体のようだということで、「猫は液体」という研究が生まれたのです。
猫は液体

科学は境界線が面白い


私たちは普段、固体か液体か白か黒かと分けて考えがちです。
しかし科学の世界では、その境界線が非常に面白いのです。

ガラスは固体なのに液体の特徴を持っています。
猫は生き物なのに液体のような振る舞いを見せます。


「当たり前」と思っているものを、
違う視点から見てみる。
それが科学の面白さです。


理化学ガラス器具を眺めながら、「このガラス、液体みたいな構造をしているんだな」と思い、
猫好きの方は、「うちの猫も液体だな」
と思っていただけたら、科学が少し身近に感じられるかもしれません。

この記事を書きながら、ふと我が家の猫を思い出しました。

ソファの隙間や箱の中、お菓子の缶より小さそうな場所にまで器用に収まる姿を見ると、「猫は液体」という説も案外本当なのかもしれません。
ガラスは液体のような構造を持つ固体。
猫は固体のように見える液体(?)。
科学の世界は、真面目に考えるほど面白いものですね。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

松岡順子
専門家

松岡順子(ガラス工芸)

株式会社 クライミング

贈る相手や用途に合わせて、完全オリジナルで制作。世界にひとつだけのガラス作品で、特別な空間を演出します。

松岡順子プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

ガラス彫刻デザインのプロ

松岡順子プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼