50周年を祝う、マグナムボトルへの彫刻 ― ラベルを残したまま制作したサンドブラスト事例 ―

松岡順子

松岡順子

テーマ:記念品 メッセージ入りボトル・グラスなど

シャンパーニュのマグナムボトルにサンドブラスト加工を施した、50周年記念の彫刻事例です。
ラベルを剥がさずに残したまま、ガラス面へ文字彫刻を行う方法で制作しました。
記念ボトルへのガラス彫刻において、「何を残し、何を刻むか」という考え方をご紹介します。



50周年を祝う、マグナムボトルへの彫刻
― ラベルを残したまま制作したサンドブラスト事例 ―


開店50周年のお祝いとしてご依頼いただいた、
シャンパーニュ・マグナムボトルへのサンドブラスト加工事例です。

今回は【お客様からのご要望】により、
ワインのラベルを剥がさずに残したまま、
ボトル上部のガラス面へ文字を彫刻しました。

ラベルを残して制作した理由


今回の制作では、
「ラベルはそのまま残してほしい」
というお客様からの明確なご依頼がありました。

シャンパーニュの銘柄やラベルには、
この一本が持つ背景や価値が凝縮されています。
特にマグナムボトルの場合、
ラベルも含めて完成された佇まいとして
大切にしたい、というお気持ちからのご要望でした。

そのため今回は、

・ラベルを傷つけないこと
・元の情報をそのまま残すこと
・記念の文字だけを静かに添えること

を前提に、加工方法と彫刻位置を検討しています。

彫刻した文字と配置


正面上部のガラス面には、

50th Anniversary
BAR □□□□□□□□□

の文字を、サンドブラストで彫刻しました。

ラベル部分には一切加工を加えず、
ガラスの素地が活きる位置を選ぶことで、
既存のデザインを損なうことなく、
50周年という節目だけを添える配置としています。

黒いガラスに浮かび上がる
乳白色の文字は主張しすぎず、
ラベル・ボトル・彫刻が
互いを引き立て合うバランスを意識しました。

マグナムボトル 50周年記念 エッチング 1点もの
(画像は一部ボカしております)

マグナムボトルならではの調整


マグナムボトルは容量が大きく、
ガラスの厚みや曲面も通常のボトルとは異なります。

そのため、

・文字の歪み方
・見る角度による印象の変化
・彫刻の濃さの均一性

といった点に注意し、
実物を確認しながら細かな調整を行いました。

派手さよりも、
長期間飾られる記念品としての
落ち着いた存在感を大切にしています。

完成


ラベルはそのままに、
50年という節目の時間だけを
ガラスに静かに刻んだ一本に仕上がりました。

ボトル本来の価値を尊重しながら、
記念の想いを形として加える。
今回の制作は、
そのバランスを大切にした事例となりました。


サンドブラスト加工は、
「何を削るか」だけでなく、
「何を残すか」を考える加工でもあります。

今回は、
ラベルを残したいというお客様のご要望を尊重し、
元の姿と記念彫刻が共存する形で制作しました。


この記事で紹介した理化学ガラス器具への名入れ・サンドブラスト加工も承っています。 ・記念品 ・ノベルティ ・研究室ギフト ・表札 ・ウェルカムボード
詳しくはこちら

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松岡順子
専門家

松岡順子(ガラス工芸)

株式会社 クライミング

贈る相手や用途に合わせて、完全オリジナルで制作。世界にひとつだけのガラス作品で、特別な空間を演出します。

松岡順子プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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