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ミュシャの美しいデザインを彫り込みます②【 装飾硝子 建具用 アルフォンス・ミュシャ 】

2022年11月25日

テーマ:エッチングの完成まで

コラムカテゴリ:住宅・建物

夏に原稿を描いていたミュシャのガラスエッチングのデザインが決定しました。
原寸大の原稿を、ガラスエッチングを入れる場所に貼って顔の高さなどを決められたそうです。
見る位置で表情が変わったりするので、高さの調整はとても大事なことなのです。

原稿が確定したら、ガラスにカッティングシートを貼って切っていきます。
原稿通りにデザインカッターで切る工程は、力を入れすぎるとガラスに傷が入ってしまうため、
力加減やカッターの角度の調整に慣れるまで時間がかかります。
切った後に彫るときに分かるように、マジックで上からなぞって描いていきます。

アルフォンスミュシャ ガラスエッチング 装飾硝子 ガラス扉 硝子工芸

全体はこんな感じ。
色分けは彫り方の違いです。


アルフォンスミュシャ ガラスエッチング 装飾硝子 ガラス扉 硝子工芸

アルフォンスミュシャ ガラスエッチング 装飾硝子 ガラス扉 硝子工芸

ジャラジャラのアクセサリーは、ミュシャの特徴でもあるので省略は出来ません。


アルフォンスミュシャ ガラスエッチング 装飾硝子 ガラス扉 硝子工芸

今回はガラスが小さいので、チェーンはシルエットにして彫っていきます。
これを深めに彫ることで、仕上がったときにキラキラ光ってメタリックな質感を感じさせます。

ガラスサイズは小さいのですが、小さければ小さいほど手がかかるのがエッチング加工です。
彫る時間よりもカッティングシートのパーツを剥がす時間の方が長いかもしれません。

完成が楽しみです。

この記事を書いたプロ

松岡順子

ガラス彫刻デザインのプロ

松岡順子(株式会社 クライミング)

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