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コラム

2022年7月 住宅ローン金利引き上げのニュースについて

2022年7月1日

テーマ:住宅ローン選び

コラムカテゴリ:お金・保険

コラムキーワード: 注文住宅住宅ローン 固定金利

大手銀行が7月の住宅ローン金利を引き上げ

大手銀行が7月の住宅ローン金利を引き上げることが、昨日のニュースで報じられました。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022063001042&g=eco

引き上げるのは固定金利で、各銀行とも変動金利に変更はありません。
なお、このニュースでは報じられていませんが、全期間固定金利であるフラット35も7月の適用金利は前月より0.02%上昇しています。

住宅ローン固定金利の動向は、長期金利(一般的には10年物国債の金利)の動向に影響されます。
しかし今は日銀の国債買入オペによって長期金利の上昇を抑えている状況なので、ほぼ横ばい状態です。
それなのになぜ、今月の住宅ローン固定金利が引き上げられたのでしょうか?

金利を決定するのはあくまでも銀行

住宅ローンの金利を決定するのはあくまでも銀行です。
過去には長期金利の小幅な上昇や下降があっても、翌月の固定金利が変更されなかったこともありました。
おそらく今回の固定金利引き上げは「将来を予測してのリスク回避」だと考えています。
世界経済の動向次第では、将来金利が上がることはまだ十分に考えられます。

将来を予測してのリスク回避とは?

最近住宅ローンの固定金利が上昇を続けているといっても、以前の日本や現在の海外の住宅ローン金利と比較すると、まだまだ低金利です。
一般的には「変動金利はリスクがある」と言われていますが、これは借入をする人にとって、将来は金利が引き上げられるかもしれないというリスクです。
一方でその逆に、固定金利は銀行側にとってリスクがあると言えます。
今の低金利で貸し付けると、市場金利が上がっても固定の特約期間中は金利を上げることが出来ないからです。
よって今回の金利引き上げは、将来のリスク回避のための、銀行側の営業方針ではないかと予想しています。

まとめ

銀行の営業方針から、たとえ長期金利の動向に変更がなくても、固定金利は今後も小幅な上昇があるかもしれません。
変動金利も、来年に日銀黒田総裁が退任することによって政策金利の方針転換がされれば、適用金利が上昇する可能性も否定出来ません。

今は建設費の高騰に加えて、住宅ローンの金利は固定も変動も先が読みにくい状況と言えます。
フラット35は固定金利とはいえ、現在の金利が適用されるのではなく融資実行月の金利が適用されます。

マイホーム購入計画を竣工前の新築マンションや注文住宅で考えている場合、今は購入のタイミングがとても難しい時期ですが、将来のライフイベントも見据えて慎重な資金計画を立てることをおすすめします。

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