2022年7月 住宅ローン金利引き上げのニュースについて
住宅ローンのほとんどは団体信用生命保険への加入が必須
フラット35以外のほとんどの住宅ローンは、団体信用生命保険(以下、団信。)の加入が必須条件となっています。
返済中に死亡や高度障害など万が一のことがあった場合、団信の保険金で住宅ローン残高を完済する制度です。
住宅ローンに関するコラムやブログで「団信に加入出来ない場合は、団信加入が必須ではないフラット35を検討しましょう。」という記述をよく見かけますが、それについては私は賛同できない面があります。
債務者に十分な死亡保険金を設定した生命保険契約がすでにあればよいのですが、そうでなければ債務者に万が一のことが起きた場合、残された家族に住宅ローン返済の負担がかかるからです。
ワイド団信とは
そこで「ワイド団信」についてお話しします。
ワイド団信で対応できるかは、銀行によって異なります。
福岡県内の地方銀行の中では、私が知っているところでは1行しかありません。
ワイド団信は、従来の団信では加入できない持病などがあっても加入できる望みがある団信です。
ただし加入できたとしても、保険会社の審査によって融資利率に金利の上乗せがあります。
私が知っている銀行の場合、上乗せ金利は年0.1%または年0.3%です。
フラット35だと団信加入は任意なので、万が一のことがあっても自身の生命保険で補える場合、または保険の見直しによって団信加入のメリットがない場合は加入しない方もおられます。
しかしそうでない場合は団信不加入でフラット35を取り組むよりも、ワイド団信で対応できる銀行で取り組むことをおすすめいたします。
返済中に万が一のことが起きた場合、残された家族が住宅ローンの返済を引き継ぐのは大変なことですから。