第2回 先生が変わる、授業が変わる ― タブレット活用の実際

「失敗してもいいからやってみよう。」
学校でも家庭でも、よく聞く言葉です。
しかし、実際に失敗したとき、私たちは本当にその失敗を受け入れられているでしょうか。
子どもたちは大人が思っている以上に周囲の反応を見ています。
間違えたときに笑われた。
失敗したら怒られた。
挑戦したのに結果が出なかった。
そんな経験が積み重なると、子どもは次第に挑戦することを避けるようになります。
私はこれまで学校現場や様々な仕事の中で、多くの子どもや大人と関わってきました。
その中で感じることがあります。
それは、
「成功した経験よりも、失敗から学んだ経験の方が人を成長させることがある」
ということです。
私自身も失敗の連続だった
偉そうなことを言っていますが、私自身は失敗の多い人生でした。
大学を中退しました。
仕事でもたくさんの失敗をしました。
店長時代には思うように部下を育てられず悩んだこともあります。
新しい仕事に挑戦しては失敗し、反省し、また挑戦する。
振り返れば、その繰り返しだったように思います。
しかし今思うのです。
もし失敗がなかったら、今の私はなかっただろうと。
失敗は決して気持ちの良いものではありません。
できることなら避けたいものです。
それでも失敗は、自分自身を見つめ直す大切な機会を与えてくれます。
子どもが本当に学ぶ瞬間
学校現場でも同じです。
タブレット操作を間違えた。
発表で言葉に詰まった。
グループ活動でうまく話せなかった。
テストで思うような点数が取れなかった。
そんなとき、大切なのは結果だけを見ることではありません。
「なぜそうなったのか」
「次はどうすればいいのか」
を考えることです。
実は学びが深まるのは、成功した瞬間よりも、その前後の試行錯誤の時間なのかもしれません。
大人が失敗を許せるか
子どもに
「失敗してもいいよ」
と言うのは簡単です。
しかし本当に大切なのは、大人が失敗を受け入れられるかどうかです。
失敗した子どもに対して、
「だから言ったでしょ」
ではなく、
「次はどうしようか」
と言えるか。
その一言で子どもの挑戦する気持ちは大きく変わります。
これは教育だけではありません。
会社でも家庭でも同じです。
人は安心して失敗できる場所で成長するのだと思います。
AI時代だからこそ失敗が大切になる
これからの時代、知識を調べるだけならAIが助けてくれます。
答えを探すことは以前より簡単になるでしょう。
しかし、
挑戦すること。
試してみること。
失敗すること。
そこから学ぶこと。
これはAIには代われません。
だからこそ私は、
失敗を恐れない子どもを育てることが、これからの教育でますます重要になる
と感じています。
私たちはつい、失敗しない方法を教えたくなります。
しかし本当に必要なのは、
失敗しても立ち上がる力を育てること
なのかもしれません。
次回は、
【第4回】教えることと育てることは違う
についてお話ししたいと思います。
Today's English Phrase
Mistakes are proof that you are trying.
(失敗は、挑戦している証拠である)
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