管理者の役割は変化する
今年は、還暦を迎える年だが、私は有難いことに早生まれで一年遅れでの60歳となる。地元では色々な還暦の会を開催するようで、若々しい同級生たちが赤いチャンチャンコを身にまとい還暦の祝いをする姿が目に浮かぶ。
同級生たちが、定年は65歳だが年収が半額になるとか、55歳の時点ですでに役職定年で年収半額になっている者もいて、もの悲しくなる。私も、以前の会社にいたならば、あっさりと半額近くの年収になることは当たり前に受ける入れることになったと思う。
まだまだ、やりたいことがあれば別だが、サラリーマンとして自分が所属する職場に奉公した人にとっては、卒業式のような寂しさが残るだろうし、今後の生活を考えてうろたえる人もいるだろう。
「趣味は何?」と聞かれて、「仕事」と答える世代に育った我々は、仕事を充実させると趣味を楽しむことが出来たものだ。そのお陰で現在自分の身の振り方は後進育成に邁進できる。そういう話を友人にしたら、環境が違うとか職場が違うと言われ、人それぞれのようだ。
私が思うのは、年齢によってもしくは自身の思う世代によって役割が変わっていくような気がする。
過去において、本来は重鎮の方が発言してしまうと次世代が発言できずに従来のやり方に決まってしまう会合に、何度となく参加した経験からそう思ってしまう。
早め早めに次期のことを思い、新しく活躍できる人財を育てる役割を担い、組む役割を担う50代最後の年だと感じている。