「自己肯定感」不足を解消するには?
毎年、いろいろな生徒さんを見てきましたが、指導するうえで、もっとも怖いのが、「自分の可能性を否定してしまうこと」です。逆に言うと、指導する立場にある以上、「自分の可能性を肯定できる」よう、心を鍛えることができる機会を設けることを、最も大切にしています。
何もない人生なんてありませんし、面白くもなんともありません。いつか、どこかで、大きな壁にぶち当たることもあるでしょうし、思わぬ幸運に恵まれることもあるでしょう。
人間、一人ひとり違いますし、できるだけのことしか、できません。でも、やろうと思えば、いろんなことができます。そして、自分でも意識したことのないような才能が開花するかもしれません。逆に、やってみたら、想像していたのと全く違うことになるかもしれません。
未来なんて、誰もわからないのですから。やってみないとわからないこともたくさんあります。私は、結果なんてどうでもいいと思っています。「何かをやってみること」という、未知のチャレンジを実践することが、その人の人生において、素晴らしい「経験」につながると思っています。そして、その「経験」は、心の持ちようで、プラスにもマイナスにも変化してしまうのも事実です。
よく、「プラス思考」、「マイナス思考」という言葉を耳にしますが、本質的には、使い方を間違えている気がして仕方ありません。
「プラス思考」とは、マイナスな出来事にたいしてクヨクヨ考えずに、気を取り直して頑張る考え方
のようにとらえられているのではないでしょうか。概ねそれでいいとは思いますが、別に「クヨクヨ考えて」もいいと思います。のちのち、その人の人生にプラスに働くのであれば、それこそが「プラス思考」ではないでしょうか?
逆に、クヨクヨ考えることなく、自分の人生になんの経験値も残さないようなら、それは「マイナス思考」になるのではないでしょうか。
やはり、人生のありとあらゆるケースにおいて、「考えること」=「頭を使うこと」が、大切であり、たとえ少しの期間、落ち込んだとしても、人生嫌なことばかりではありません。自分にとって、「いいこと」も「悪いこと」も、同じだけ「考える」癖をつけていってほしいです。
現代は、いろんな人のアドバイスや、意見などを、直接ではなく、間接的に、しかも簡単にたくさん取り入れることができる時代になりました。こんなに便利な時代は、今までありませんでした。
そういうものを、耳だけではなく「心」で聞いて、考えて、役立ててほしいと思っています。
そのために文明の利器をジャンジャン使っちゃいましょう。
人生で最も大切なことは、「自分の人生をしっかりと生きること」だと思います。
生きている以上、何かの可能性があるはずです。自分の可能性にフタをしないで下さい。この世に生まれてきた以上、自分として、しっかり生きてやりましょう。