新入社員のキーワードは「安定」と「帰属」

北出慎吾

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テーマ:コラム

おはようございます。福井の社会保険労務士 北出慎吾です。今年も残り1週間となりました。今年もメルマガをご愛顧ください誠にありがとうございました。今年も49回のメルマガを配信させて頂きました。2026年も皆様にとって良い年になりますように。今年最後のメルマガは、新入社員の傾向についてです。ぜひ最後までご覧ください!

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日本能率協会マネジメントセンターは、「イマドキ新入社員の仕事に対する意識調査2025」を発表し、イマドキ社員の考え方について報告しています。この調査結果を見て、現場サイドの課題とイマドキ社員の考え方について整理することができます。

今回の調査結果で最も注目すべきは、新入社員の「現在の会社でずっと働きたい」という回答が70.9%に達し、調査開始以来の最高値を記録したことです。数年前までの「若者はすぐに辞める」「転職ありきでキャリアを考えている」という風潮から一転、今は「今の会社の事業の中で成長したい(73.8%)」と考える、非常に安定志向の強い世代が中心となっています。

安定志向・・・
では新入社員が求める「安定」とは一体何でしょうか。調査では、成果よりも「勤続年数や労働時間での評価」を望む声が増え、自律的なキャリア意識は2022年の約9割から65.3%へと急落しています。
つまり、「安定志向であり着実に実績を積みたい。しかし、自分で道を切り拓くのは少し不安」という、状況が見え隠れしています。失敗したくないという意識はより高いと言えます。

一方で、受け入れる側の現場からは、上司・先輩の67.3%が「新人ガチャ(配属された新人に当たり外れがある)」を感じているという事実があります。いわゆる「配属ガチャ」を嘆く新入社員(48.1%)よりも、教える側の方が「誰が来るか分からない不安」と「期待とのギャップ」にさらされているのです。
さらに、新人指導を通じた上司自身の成長実感は下降傾向にあり、現場には深刻な「育成疲労」が蓄積しています。人手不足の中で「せっかく採用したのだから辞めさせてはいけない」というプレッシャーと、主体性に欠ける新人への指導。 この板挟みが、中間管理職や教育担当者を疲弊させている実態が見て取れます。

また、実務上の大きな課題として浮き彫りになったのが、ITスキルの問題です。新入社員の半数以上が「人間より生成AIに教わる方が効率的」と考える一方で、自身が感じる不安の第1位は「パソコンやITスキルの欠如」でした。特に在宅勤務が中心の層でこの傾向が顕著です。スマホ世代の彼らにとって、ビジネスソフト(Excel、PowerPoint等)や、組織内でのITリテラシーは、私たちが想像する以上に「高い壁」となっています。「若いからパソコンは得意だろう」という思い込みは、一旦整理したほうが良いかもしれません。(もちろん、スキルが高い人もいます)

このような結果を見て
・育成方針を明確にする
キャリアパスや評価制度、1on1などで成長度合いを確認することがより安定志向への道しるべとなります。

・教育担当者へのケアと仕組みづくり
現場の「育成疲労」をどう改善するかは企業にとって重要課題ですね。人材育成をについてどの方法が良いか内部だけでなく外部をうまく活用することも一つの方法です。

是非当社の人材育成プログラムや新入社員研修をご活用ください。

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新入社員研修2026 募集始めました。
2026年3月30-31日
https://synergy-management.co.jp/new_employee_training2026/
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レポートはこちら
https://www.jmam.co.jp/topics/1293565_1893.html

【編集後記】
2025年の12月は非常に暖かい月でした。普段12月には寒くて、テンションが落ちるゴルフもいい天気で行ってきました。多すぎる雪は困るので、適度な雪で来年はお願いします!

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北出慎吾
専門家

北出慎吾(社会保険労務士)

シナジー経営社会保険労務士法人

顧問契約(労働・社会保険の書類作成、手続き代行)や給与計算業務だけではなく、会社を発展させ、リスクから守る就業規則の作成、人事評価制度の構築や社員研修などを得意としている。返済不要の助成金提案も好評。

北出慎吾プロは福井テレビが厳正なる審査をした登録専門家です

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