かとくってご存知ですか?

北出慎吾

北出慎吾

巷では、電通の過労死事件を受けて、厚生労働省が働き方改革促進に向けて
舵を切ろうとしています。
最近、マスコミなどの報道で「かとく」という言葉を耳にする機会も増えてきたのでは
ないでしょうか。
そこで、今回は、「かとく」について解説をしていきます。
「かとく」は通称であり、正式には「過重労働撲滅特別対策班」といいます。
その名のとおり長時間労働を撲滅するため特別に編成された組織で、
「過重労働撲滅G-Man」と考えたほうがいいですね。
企業における長時間労働解消のため、これまでも労働基準監督官が
事業所への立ち入り調査(臨検)を行ってきましたが、さらにその取り組みを推進しようと
2015年4月に東京労働局と大阪労働局内に設置されたのが始まりです。
この「かとく」に配置された労働基準監督官は設置当時13名。
少数精鋭の組織ですが、これらの動きを受けて今後、増員していくと思われます。
最近では電通への強制捜査に入り、書類送検を検討。
2015年には靴販売の大手「ABCマート」や外食チェーンの「フジオフードシステム」等を
書類送検しています。
よくよく調べてみると、会社や社長だけでなく、店長などの店舗責任者も書類送検
されているというのが特徴です。
また、ディスカウントストア大手の「ドン・キホーテ」には家宅捜索を行っており、まさしくG-Man。
今後、残業時間に代表される労務管理、働き方改革ががクローズアップされていくのは
間違いなさそうです。
「長時間労働」今のうちに業務の見直しや、人員配置など対策を検討することをお勧めします。
長時間労働に関してのご相談はいつでもご連絡くださいませ。

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北出慎吾
専門家

北出慎吾(社会保険労務士)

北出経営労務事務所

顧問契約(労働・社会保険の書類作成、手続き代行)や給与計算業務だけではなく、会社を発展させ、リスクから守る就業規則の作成、人事評価制度の構築や社員研修などを得意としている。返済不要の助成金提案も好評。

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