ウィーンフィルハーモニー金貨
さて今日は「ダボス会議2024」というお題です。
このコラムでも何度か取り上げているお題「ダボス会議」ですが、まだご存知ない方に向けてダボス会議って何なのか説明しておきたいと思います。
<ダボス会議>
ダボス会議とは、スイス・ジュネーブに本拠を置く非営利財団、世界経済フォーラムが毎年1月に、スイス東部の保養地ダボスで開催する年次総会です。世界経済フォーラムは1971年に発足し、各国の競争力を指数化し公表してグローバル化に対応した経営環境を推進しています。この会議では毎年、世界を代表する政治家や実業家が一堂に会し、世界経済や環境問題など幅広いテーマで討議しますが、各界から注目され、世界に強い影響力を持っています。日本からも首相や著名な経済学者などが参加しています。
*SMBC日興証券HPより抜粋
ということで、ダボス会議で話される内容が今年一年の経済的な取り組みの指標として扱われることになります。
今年のダボス会議の議題と内容は以下のような内容になるようです。
ダボス会議2024年議題「信頼の再構築」
・世界の安全保障
・新時代の成長と雇用
・人工知能
・気候変動とエネルギー戦略
筆者としましては、議題も内容も今の状況を反映したものであると分かるのですが、肝心なテーマが抜けているように思います。
その肝心なテーマとは...
「グレートリセット」
このグレートリセットという言葉自体は、リーマンショック後の不況の中で出てきた言葉ですので割と古い言葉なのですが、新型コロナの世界的な流行によって改めて出てきた言葉です。
2021年5月のダボス会議のテーマがグレートリセットでしたが、あれから何かがリセットされたのでしょうか。
一時期「ウィズコロナ」という言葉が持て囃されました。非対面での経済活動や9月からの新学期案まど様々な取り組みがアイディアとして出てきたと記憶しています。
このまま世の中が大きく変わるのではないかと感じた方も多かったのではないでしょうか。
今、コロナ騒動を抜けて「アフターコロナ」という時代に入っていると思います。
この「アフターコロナ」という時代は、コロナ前に戻る訳でもなく世の中が大きく変わった訳でもなく、何とも言えない雰囲気が漂っているように思います。
そこで今こそ「グレートリセット」と呼ばれる動きが出てきてもおかしくないのですが、2024年のダボス会議での議論は世情に合っているのでしょうか。
何とも言えないモヤモヤを抱えながら2024年の政治や経済の方向性がどうなるのか、ダボス会議(1月15日~19日開催)に注目したいと思います。
それではまた次のコラムでお会いしましょう。
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