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コラム

これまでの経験則が通じない可能性

2021年11月16日

テーマ:時事ネタ

コラムカテゴリ:ビジネス

さて今日は「これまでの経験則が通じない可能性」というお題です。

前々回のコラムにも書きましたが「世界恐慌発生=金価格下落」という理解で良いと思っています。
リーマンショックのような株価が暴落する出来事が発生した場合、換金の為に金が売られる展開となりますので、一旦は金価格が下がります。

また、これまでのおさらいになりますが、金価格はこのような要因で動きます。
・株式市場と反対の値動きをする(株価が下がる=金価格が上がる)
・金の取引はドルで行われる為、為替の影響を受ける(円高=金が安くなる・円安=金が高くなる)

これまでずっとこのコラムをお読みの方には、おなじみの話だと思います。
では、これから先もずっと上記の内容が金価格に当てはまるのでしょうか。

もし、中国恒大集団が破綻した場合、上記の内容が当てはまると見て良いと思います。
しかし、もしアメリカがデフォルトした場合、上記の内容が当てはまるのでしょうか。

10月4日のコラムにこのように書きました。
”中国の問題は、10月からスタート、アメリカの問題は12月に再燃といったところでしょうか。”

アメリカ下院は「連邦政府の債務上限を12月3日まで引き上げる法案を可決」しています。
ですので、12月3日までは、アメリカがデフォルトすることはないと思います。

では、12月4日以降はどうなるのでしょうか。
情報によりますと、10月末か11月初めごろに財務省の手元資金が枯渇するのでは?との見方もあります。

これまで通りの展開になるのであれば、アメリカ共和党とアメリカ民主党との協議により債務上限引き上げに合意するのだと思いますが、もし、債務上限引き上げに至らなかった場合「アメリカがデフォルトする」という結果となります。

これまで、アメリカがデフォルトするという事を前提に考えたことがありませんでしたが、アメリカがデフォルトした場合「金価格は下がる」のでしょうか。

仮に、アメリカがデフォルトした場合どんな事が予想されるかと言いますと…
・ドル暴落
・アメリカ国債金利暴騰
・世界的な株安
・金融機関の倒産が多発
こうなると思います。
加えて、日本や中国などアメリカ国債を大量に保有している国のバランスシートが大きく損なわれる結果となるでしょう。


アメリカがデフォルトするという事は、ちょっと想像しがたいものがありますが、もし仮にデフォルトした場合、単に「金価格が下がる」という展開にはならないような気がします。




それではまた、次のコラムでお会いしましょう。







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この記事を書いたプロ

池田正一

質屋・鑑定のプロ

池田正一(有限会社池田質舗)

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