米中貿易戦争の結末

池田正一

池田正一

テーマ:時事ネタ

過ごしやすい日が続きますね。
梅雨入りはまだ先という感じでしょうか。

さて今日は「米中貿易戦争と利下げ」というお題です。
まず、米中貿易戦争にちいてですが、ここでこれまでの流れをちょっとおさらいしておきましょう。

米中貿易戦争これまでの流れは…

1.不公正な貿易慣行を押し付けているとしてアメリカが中国を非難する
2.1102品目、総額500億ドル(約5兆5300億円)の中国製品へ25%の関税をアメリカが課す
3.120品目、総額10億ドル(約1100億円)のアメリカ製品へ15%の関税、豚肉とアルミニウムのスクラップ等(品目数不明)総額20億ドルのアメリカ製品へ25%の関税を中国が課す。
4.「中国からの輸入品2000億ドル相当に10%関税を課す新たな関税リストをアメリカが発表」
5.アメリカと中国が通商協議で合意に至らなかった場合、2019年1月に税率を25%に引き上げるとしていたが、その後の交渉に進展がみられたため、税率引き上げは延期。
6.「中国との貿易交渉は継続するが、進展が遅すぎる。中国は再交渉をしようとしているが、ノーだ!」という内容をツイート。アメリカは、中国からの輸入品2000億ドル相当への関税率を現行の10%から25%に引き上げる制裁措置を発動。
7.6月内の米中首脳会談が実現しなければ中国からの全輸入品(3200億ドル相当)に最大25%の関税を課すと発表

このような流れとなっています。

今月行われる予定のG20で米中会談が実施されない場合、中国からの全輸入品に最大25%の関税が課せられるという事になります。

2018年7月のコラムに、
“このコラムでは一貫して「貿易戦争はアメリカの勝ち」という予想をしていますが、やはりこの予想で良いと思われます。”
と書きましたが、やはり、貿易戦争はアメリカの勝ちという結末で終えそうです。

但し、中国が経済的に打撃を受けますので、世界経済は減速する事になると思われます。すると、世界各国の経済へ悪影響を及ぼしますので、アメリカの勝ち=アメリカの一人勝ち、という表現の方が良いかもしれません。



しばらく金価格は上昇の圧力を受け続けることになると思います。
5,000円/gに向かって進むのではないでしょうか。







それではまた、次のコラムでお会いしましょう。







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