毛皮の倫理
新元号が発表されるまで、あとわずか。
一体、どんな元号になるのでしょうか。
新時代の幕開けですね。
さて今日は「FRB利下げ」というお題です。
ここにきて「アメリカFRBが利下げするのではないか」という話が出てきました。
ここ数年、このコラムでは「アメリカFRBの利上げ」を「肯定的」に捉えてきました。
それは、リーマンショックから続く不景気対策の「出口戦略」だと認識してたからです。
「不景気の長いトンネルを抜けようやく好景気へと繋がっていくのではないか」そのようなイメージをFRB利上げに重ねていた訳です。
しかし、どうやら金融緩和政策無しでは景気を維持することが難しく。利上げを続けるどころか、逆に、利下げしないといけないという様相を呈してきました。
となると、2018年5月にこのコラムで「アメリカ利上げの影響」という内容を書きましたが、今後「アメリカ利下げの影響」という事を意識しないといけなくなってきます。
では、アメリカの利下げの影響はと言いますと、
・金利の付かない通貨を持っているよりも、金利が高い新興国の通貨を持っていた方が有利だということになる
・この結果、新興国通貨が買われる
・新興国に資金が流入する
・新興国の景気が上がる
・新興国の株価が上がる
このようなサイクルが生まれることになります。
すると、ドルは安くなり、この結果、円高へと繋がる可能性が出てきました。
こうなると、円高を受けて日本の株価が下落の圧力を受けることになってくると思います。
さらに、現在、日銀の金融緩和政策は限界にきており、これ以上の金融緩和を行うことは大変難しい状況になります。つまり、円高・株安への対応策がとれない可能性が高い訳です。
このように考えてみますと、なんとも先行きが不安になりますね。
では、この先行き不安が金買取価格へどのような影響を与えているかと言いますと…
2019.3.27 金買取価格
純金 インゴット
¥4,900-
前日比±0円
2019.3.28 金買取価格
純金 インゴット
¥4,870-
前日比-30円
2019.3.29 金買取価格
純金 インゴット
¥4,810-
前日比-60円
2019.3.30 金買取価格
純金 インゴット
¥4,810-
前日比±0円
このように、前日比-30円、-60円という荒い展開となっています。
まだ、円高と動いた訳ではないにも関わらず、このような金買取価格の値動きとなっている事にマーケット予測の難しさを感じますね。
今年後半、あるいは、来年からアメリカの景気減速が始まりそうです。
日本への影響がいつから出始めるのか今はまだ分かりませんが、なんとも暗い気分で新時代を迎えることになりそうです。
それではまた、次のコラムでお会いしましょう。
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