押し買い
気象庁が「命にかかわる危険な暑さ。できる限りの対策を講じてほしい」と猛暑への注意を呼びかけたそうですが、年々、夏の暑さに対する表現が厳しくなってきているように感じます。
まだ7月ですが、既に40度を超える観測が出始めている模様。
熱中症には十分気をつけたいと思います。
さて今日は「今度はWTO提訴で報復」というお題です。
アメリカの関税が不当だと中国がWTOに提訴したようですが、これまでWTOの勧告を無視していた中国が何を今更…なんてコラムを書こうと思っていた矢先、今度は、アメリカが中国をWTOへ提訴したようです。
ここまで来ると今回の貿易戦争、本格的な報復合戦へと進んでいるように思えますが、なぜがマーケットは平常通り、むしろ、上昇してくる気配さえ感じます。
例えば、このコラムを執筆している当日のマーケットを見てみますと…
2018年7月19日
為替 1ドル=113円
日経平均株価 22,764円
ダウ平均株価 25,199ドル
為替はやや円安に振れていて、株価は横ばい、アメリカの株価は少し上昇、このような状況でマーケットが動いています。
いやはや何とも不思議です。
為替の事はちょっと置いておいて、貿易戦争の様相を呈している今の状況であれば、本来、株価は下落してもおかしくないと思います。
それがそうはならない。
なぜか投資家達は平常通り。
例えば、6月の20日頃に「米中貿易摩擦が独自動車大手を直撃」なんていう見出しで記事が出ていまして、この記事によると「独自動車大手ダイムラーは20日、2018年の業績見通しを下方修正し…」と書かれている訳です。
個人的には「判断がちょっと早すぎるのではないかな…」と感じましたが、ベンツとしては、自社の業績が貿易戦争により悪化すると踏んでいるのです。
しかし、マーケットが混乱しない。
むしろ、上げ基調。
投資家達が身を守る行動に出ない訳です。
こうなると、当然金価格はこうなります。
2018.7.17 金買取価格
純金 インゴット
¥4,700-
前日比-40円
2018.7.18 金買取価格
純金 インゴット
¥4,680-
前日比-20円
2018.7.19 金買取価格
純金 インゴット
¥4,670-
前日比-10円
このように金は当然下がる傾向を見せます。
一旦は4700円台まで回復していた金価格が、また下がり始めているのです。
これはなぜでしょうか。
貿易戦争は熱を帯び始めているのにマーケットはそれを冷ややかな目で見ている、そんな状況だと感じます。
それではまた、次のコラムでお会いしましょう。
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