偽装質屋
「東海と近畿で春一番」なんていう見出しの記事が出ていました。
もうそこまで春がやってきているのでしょう。
春の訪れと共に、インフルエンザも流行の峠を越したようです。
春が来るまで、もうしばらくの辛抱ですね。
さて今日は「非加熱ルビー」というお題です。
当店では様々なお品物を買い取らせてきましたが、まだ当店での買取実績が無いものもあります。
その中で、非加熱のルビーというお品物について、今日のコラムに書きたいと思います。
宝石をより美しく輝かせる為、これまで色んな試みがなされてきました。
現在では宝石の処理を大きく分けて「「エンハンスメント」と「トリートメント」という処理があります。
まず、言葉の意味を確認しますと…
エンハンスメント・・・高めること
トリートメント・・・手当
という意味になります。
宝石に対して「その輝きを高める」処理を施すのが「エンハンスメント」、また宝石に対して「その輝きを手当して」処理を施すのが「トリートメント」という事になります。
もっと具体的に言いますと、エンハンスメントは、宝石本来が持っている性質をより高めるための処理であり、よりよく宝石を輝かせようとする取組みです。
逆に、トリートメントは宝石に対して自然界では起こらない処置をしてでも、宝石を美しくしようとする取組みです。例えば、着色することにより宝石を美しく見せるような処理を施すのがトリートメントです。
ですので、これらの処理を行った宝石は、はっきりと区別され「エンハンスメント処理=天然石」「トリートメント処理=人工処理された石」とみなされます。
もちろん、エンハンスメント処理=天然石、の方が宝石としての価値が高いという事になります。
ではようやく今回のコラムのお題に入りますが、エンハンスメントを施すことは、より自然に宝石の輝きを増すための処置ですので、全く問題ありません。しかし、このエンハンスメントの処置すら行わなくても、その輝きが十分であると鑑定された場合、エンハンスメントをしません。
これが「非加熱のルビー」という宝石なのです。
通常、ルビーという宝石は、熱処理(エンハンスメント処理)がなされ、ルビー本来が持つ鮮やかな赤色がより一層増します。
しかし、このように熱処理をしなくてもルビー本来が持つ鮮やかな赤色が十分に表現できている場合、熱処理を行いません。
となると、このような非加熱のルビーは、その希少性、あるいは、その輝きそのものがもてはやされ、非常に高額となっていく訳です。
当店では、ルビーの買取事例は、それはもう星の数ほどございますが、非加熱のルビーを買い取らせて頂いたことは、未だございません。
それほどに希少な宝石です。
質屋としては、一度でも良いからお目にかかってみたい、と感じる宝石ですね。
それではまた、次のコラムでお会いしましょう。
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