ウィーンフィルハーモニー金貨
さて、今日のコラムですが、「毛皮の倫理」についてお話したいと思います。
今日はちょっと重たいテーマですので、
「倫理とか哲学とか、そういった事にご興味が無い」
または、
「今、疲れているので、軽い読みのもを気軽に読みたい」
という方は、今回のコラムはスルーしてください。
日本毛皮協会という組織があります。
質屋は毛皮もよく取扱ますので、勉強と再確認を兼ねて、こちらのサイト(http://www.fur.or.jp/)を見ていたのですが、このサイトに、「哲学・倫理」というページがあります。ここに、「異論・反論」という項目がありましたので見てみたのですが、どうやら過去に色々と議論が起きていたようですね。
つまりは、こうです。
端的に言いますと、
「毛皮の利用」は、
「地球に優しいのか、優しくないのか」
また、
「動物愛護の観点から毛皮の利用はヤメるべきなのか、それとも、資源の有効活用なのか」
こういった事が議論のテーマだと思います。
私自身、「んー…」と唸ってしまいました。
正直申しまして、質屋にとっての毛皮とは、コートであり、ストールであり、マフラーなのです。
また、毛皮は大変暖かいので、極めて実用性が高く、且つ、高級品でもあります。
しかし、先のサイトでの議論のように、毛皮というものを衣服として考えた場合、他の素材で代替えが効きます。暖かいコートが欲しいなら、わざわざ毛皮を使わなくても、極端に言えば、ゴアテックスのような新素材であれば、生き物から採る必要すらありません。
一方、このコラムで昔書きましたが(革の種類 http://mbp-japan.com/ehime/ikeda78/column/2803/)、革というものは、人間が最初に手にした衣服だったのです。単なる皮から、人間にとっての衣服としての革へ、加工して身につけてきたのです。これはもう人間という文化の歴史そのものだと思います。
皆様はどのようにお考えになりますか?
100人いらっしゃれば100人の意見が出そうなテーマです。
このコラムでは結論を求めたりはしませんが、皆様も周りの方々とお話をしてみてはいかがでしょうか。
少しでも、皆様の暮らしのお役に立てれば幸いです。
それでは、また、次回コラムでお会いしましょう。
有限会社池田質舗
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