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さて、今日のコラムですが、「高級ブランド業界の現状」についてお話したいと思います。
このコラムでは、ルイヴィトンやシャネル、エルメスなど、高級ブランド品に注目することがよくあります。皆様も一度は見聞きし、あるいは、購入したり、プレゼントされたりした事があると思います。では、このようなブランド品業界の裏側をご存知かといえば、皆様、あまり知らないと思います。今回は、このような高級ブランド業界の裏側についてお話したいと思います。
高級ブランド業界には、大きな3つの組織があります。
・フランス モエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)
・フランス ケリング(旧PPR)
・スイス リシュモン
これらの組織が、いわゆる「3強」と呼ばれる組織です。
では、まず、世界最大手の「モエヘネシー・ルイヴィトン(LVMH)」(以下、LVMH)について簡単にご説明します。このLVMHは、ルイヴィトン、クリスチャンディオール、フェンディなどを所有し、グループ全体の売上は、およそ280億ユーロ(日本円で約3兆7000億円)にのぼります。3強の中ではトップに君臨している組織ですね。
次に、ケリングですが、このケリングは、グッチ、イヴサンローラン、プーマなどを傘下に収めている組織でして、グループ全体の売上は、およそ97億ユーロ(日本円で約1兆3000億円)にのぼります。LVMHを追う立場というポジションです。
最後に、リシュモンですが、傘下にカルティエ、ダンヒル、クロエなどを持ち、グループ全体では101億ユーロ(日本円で約1兆3500億円)にのぼります。こちらもLVMHを追いかける立場ですね。
と、このように、高級有名ブランドは、この「3強」といわれる組織に収斂されており、世界的な組織戦略の下で、ブランド展開を行っています。有名ブランドの買収を繰り返しながら、大きくなっていった訳です。ちなみに、グッチは、「独立したブランド」でしたが、LVMHとケリングの激しい争奪戦の結果、ケリングの傘下に入りました。
グローバルスタンダードという波は、高級ブランド業界にも波及していたのですね。
いかがでしたでしょうか。
ちなみに、こういった「3強」に属さない、「独立系」と言われるブランドもあります。エルメス、シャネル、プラダ、アルマーニ、ティファニーなどがそうです。これらのブランドは、自分を高く売るタイミングを計っているのでしょうか。それとも、高い志を持って、独立を貫いているのでしょうか。今後の動きに注目ですね。
少しでも、皆様の暮らしのお役に立てれば幸いです。
それでは、また、次回コラムでお会いしましょう。
有限会社池田質舗
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