偽装質屋
さて、第17回のコラムですが、「名前の意味」についてお話したいと思います。先日、このような会話のやり取りがありました。まずは、このやり取りからご覧下さい。
私:良い時計してますねぇ。
知人女性:そうですか?ありがとうございます。
私:ずっと使える時計ですね。カジュアルにもフォーマルにも合うし。
知人女性:でしょう?奮発して買ったんですよ、このタンク。
私:カルティエのタンクですよね。洒落た名前ですよね、女性物の時計にタンクって名付けるなんて。
知人女性:...???そうなんですか?
私:こんなにキュートな戦車、なかなか無いですよ(笑)
知人女性:戦車????何ですかそれ?
私:えっ!「タンク」って、「戦車」って意味なんですよ!戦車の四角いイメージでデザインされているのが、この「カルティエ タンク」なんですよ。
知人女性:わぁー!初めて知りましたっ!
と、まぁこのように、案外、商品名の意味やその由来などには興味が無いようですね。
でも、名前の意味や由来を知る事で、もっと愛着が湧くかもしれません。今回は、ブランド品の名前の意味や由来をご紹介致します。
<<ルイ・ヴィトン>>
まずは、ルイ・ヴィトンの大人気・定番トートバッグ「ネヴァーフル」この「ネヴァーフル」ってどんな意味なのでしょうか。
「ネヴァーフル」は、スペルに直すと、「never full」となります。直訳すると、「けっして一杯にならない」といった意味です。
ですので、「どんなに入れてもいっぱいにならない」っていう意味を込めたトートバックが、このルイ・ヴィトン「ネヴァーフル」なんですね。
次ぎは、街中でのお買い物から旅行用バックまで、幅広くマルチに使える、ルイ・ヴィトン定番中の定番バッグ「スピーディ」。
「スピーディ」はスペルに直すと「Speedy」となります。スピート感を感じる名前ですね。この「スピーディ」は、1930年の発売当初「Express」という名前でした。しかし、その後、世界を取り巻く環境が大きく変わり始め、特に移動手段の高速化により、その名前を「Express」から「Speedy」へと変わりました。
最後に、ルイヴィトンの伝統的なモノグラムキャンバスを使い、尚かつ、モダンな筒型のデザインがひとつになった、すごくキュートな形をしたハンドバッグ「パピヨン」。
「パピヨン」はスペルに直すと「Papillon」となります。このパピヨンの意味は、「蝶」です。二つの長い取手(ハンドル)が蝶がはばたく姿を連想させることから、「Papillon=蝶」と名付けられました。
いかがでしたでしょうか。
商品名には、こんな風に意味が込められているんですね。
ちなみに、1965年にオードリー・ヘップバーンが「スピーディ」のさらに小さいバッグを作って欲しい!とスペシャルオーダーをしたそうです。そして生まれたのが「スピーディ25」。
時代を超えて愛されるアイテムならではの逸話ですね。
少しでも、皆様の暮らしのお役に立てれば幸いです。
それでは、また、次回コラムでお会いしましょう。
有限会社池田質舗
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