Mybestpro Members

小川哲也プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

(5月の状況)コロナ禍の影響を受ける不動産価格

小川哲也

小川哲也

テーマ:地価の話

5月の実績

レインズを運営する公益財団法人東日本不動産流通機構の5月度の調査によれば、5月の首都圏の中古戸建住宅契約件数は前年同月比-20.5%、成約価格は-16.2%下落となっています。
首都圏中古マンション成約件数は前年同月比-38.5%、成約㎡単価においてはなぜか+0.4%の上昇を見せています。
また、首都圏土地(100~200㎡)成約件数は前年同月比、-24.5%、成約㎡単価は-9.0%の下落を見せています。

東京都を見ると、5月の中古戸建住宅契約件数は前年同月比-39.0%、価格については-14.7%下落になっています。
都内中古マンションの成約件数は前年同月比、-37.6%、㎡単価は+2.5%の上昇となっています。
都内土地(100~200㎡)成約件数は前年同月比、-43.4%、成約㎡単価は+10.7%の上昇を見せています。

私の住んでいる千葉県については、5月の中古戸建住宅契約件数は前年同月比-13.4%、価格については-11.5%下落になっています。
千葉県の中古マンションの成約件数は前年同月比、-39.5%、㎡単価は-8.4%の下落となっています。
千葉県の土地(100~200㎡)成約件数は前年同月比、-25.3%、成約㎡単価は-11.3%の下落を見せています。

また千葉県をエリア別で見ると、
総武地区(市川市、船橋市、鎌ヶ谷市、浦安市、習志野市、八千代市)の中古戸建住宅契約件数は前年同月比-20.9%、価格は+13.6%上昇、
常磐地区(松戸市、柏市、我孫子市、流山市、野田市)の中古戸建住宅契約件数は前年同月比-33.3%、価格は-17.3%下落となっています。
千葉市地区の中古戸建住宅契約件数は前年同月比±0%、価格は-19.2%下落となっています。

傾向

概要としては下落基調に間違いはないようです。一部、東京の土地価格で前年同月比でプラスが見られたり、都内の中古マンション価格、総武地区の中古戸建価格にもプラスが見られたりもしています。
特に5月は人・物・金の動きが完全にストップした異常事態でしたので、不動産マーケットにおいても混沌とした異常なマーケットであったとも言えるかもしれません。
とはいえ、概要は下落基調であることには間違いありません。

今後、V字回復があるのか、元に戻るには2~3年かかるのではないか等、社会がどのように動いていくかで更に下落するか、とりあえず、6月の状況が多少が良くなっているか否かで、少しは占える材料が増えるのではないかと思います。

私としては、郊外に元気になってほしいため、ウイルス対策を施したシェアオフィスが増えてほしいなと考えています。
また、在宅ワークに耐えられるような住宅の需要が増えているという話もあり、少しでもプラスの材料が増えることを願っております。

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

小川哲也プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

小川哲也
専門家

小川哲也(不動産鑑定士)

おがわアセットカウンセル株式会社

不動産コンサルティング会社、デベロッパーでの実務が豊富な不動産鑑定士。相続における借地権・底地の問題に強い。また、証券化案件の豊富な実績から、実態に即した価格や計画の提示で、投資判断をサポート。

小川哲也プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

借地権・底地の問題や投資物件の評価に強い不動産鑑定士

小川哲也プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼