令和5年度税制改正要望 <浦安市川の中小企業支援コラム>
岸田首相肝煎りの「資産所得倍増計画」を実現するためのNISA(個人向け少額投資非課税制度)の改正は、数多ある改正要望の中でも最も実現性が高いとされており、今回は、この改正について以下取り上げたいと思います。
NISAの概要
老後資金への備えを目的とするIDECO(個人型確定拠出年金)が60歳前には引き出し出来ないのに対し、いつでも引き出し可能なNISAは教育資金含めた様々な資金ニーズに活用出来る非課税制度。現法は下記いずれかの選択制で、両方を同時に使えない。
一般NISA
投資方法:通常買付又は積立方式
対象商品:株式・投資信託等
非課税投資枠:年間120万円
非課税対象:対象商品に係わる配当・分配金・譲渡益
非課税期間:最長5年間
ロールオーバーによる継続保有:可能
(注)ロールオーバー:非課税期間終了後、翌年の新たな非課税投資枠へ移管すること
投資可能期間:2023年まで
積立NISA
投資方法:積立方式
対象商品:金融庁指定の長期積立・分散投資に適した投資信託
非課税投資枠:年間40万円
非課税対象:対象商品に係わる配当・分配金・譲渡益
非課税期間:最長20年間
ロールオーバーによる継続保有:不可能
投資可能期間:2042年まで
上記の他、子どもの将来に向けた資産形成を目的とするジュニアNISA(未成年者少額投資非課税制度)があり、上記のNISAとの併用が可能で、内容は一般NISAに近いが、年間投資可能枠は80万円、ロールオーバー不可、18歳前は引き出し不可等の点が異なる。
改正要望
非課税期間を撤廃し、恒久制度とする。また、3制度に分かれ複雑な現制度を、簡素で分かり易く使い勝手の良い制度へ変え、非課税枠も拡大する。
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