ここ和を「ここにこ」と読む理由
カウンセラーという仕事をしていますと、
たびたび
「重い悩みに寄り添って聞いていると、自分も悩んでしまわない?」
と聞かれます。
でも、実は、そんなことはありません。
というのも、場面によって、
スタンスを変えて…すなわち「立ち位置を変えて」聞くからです。
例えば、カウンセリングでは、
悩みの場面で何が起こっていたか、
そして、その時のご相談者様のお気持ち、言動、
また、その場に居た方の言動やお気持ちなど、
色々な要素をお聞きします。
その中で、カウンセラーは、
ご相談者様自身の目線で話を聞くだけでなく、
その場面の二人称の目線(「あなた」「相手」にあたる人)や
三人称の目線(「あなた」にあたる人以外)でも、
再体験を促します。
また、全体を見渡す目線でも疑似体験してみます。
…今やっているサッカーワールドカップでいうところの、
戦術カメラやワイヤーカメラのような目線です。
(余計わかりにくいでしょうか・・・^-^;)
そうしながら、
カウンセラーは、
その方がどのようなことにどのように感じたか、
再体験で何を感じ取っていらっしゃるか、など、
非言語に至るまで冷静に観察し、
その方にとってのキーポイントを発見する為の
“カウンセラー目線”
も持っていて、
時々、その立ち位置に戻っています。
ただ辛さを分かち合うだけでは、
何も解決策は見えてこないからです。
そのように、
大事なポイントで、
スッと立ち位置を変えて聞くから、
ご相談者様の気持ちだけに影響を受けることがないのです。
ご友人やご家族に悩みを聞いてもらうことと、
しっかり訓練したカウンセラーが悩みを聞くこととの違いは、
ここにあります。
その方に合った、その方ならではの解決策や悩みの解消法が見つかるのは、
カウンセラーがこのように、
様々な立ち位置と目線を使い分けているからこそなんです。
カウンセリングはお値段が高い…
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、(^-^;)
例えば、私も、
最低の技術や知識の為に1年、高度な技術や知識の為に数年をかけて
研究を続けてきました。
だからこそ、お役に立てることもあるんですよ~。
……ちょっとアピールしてしまいました ^-^;
「それでも…だったら、あの人から相談される時に必要な
最低限のカウンセリング技術や知識だけでも知っておきたい」
という方はいらっしゃいますか?
いらっしゃれば、ぜひメッセージをください!
ご要望があれば、セミナーをするのもいいかなと思っています。
ご要望をお気軽にお聞かせくださいね。