続かないダイエットを“続く”に変える5本柱
食事と生活を少し整えるだけで早く良くなる理由

仕事や家事をしながら、ふと口の中に痛みを感じることがあります。食べても痛い、歯を磨いてもしみる。40代になると、20代の頃より口内炎が長引きやすいと感じる方も少なくありません。
実はこの背景には、忙しい生活と、年齢による体の変化が重なって起きる「実熱タイプの口内炎」が関係していることがあります。
実熱とは、体の中で熱がこもり、炎症が強く出る状態のことです。口内炎が赤く腫れ、痛みが鋭く、のどの渇きや顔のほてりを感じる方は、このタイプである可能性が高くなります。
40代女性に実熱タイプが増える理由はいくつかあります。まず、仕事の責任が増える年代であることから、ストレスを受けやすいこと。ストレスは体を緊張させ、のぼせやすい状態をつくります。さらに、忙しさのあまり、コーヒー、甘いもの、お酒といった“ほっとする習慣”が増えやすく、これらは体の熱を上げ、炎症を長引かせる原因になります。
また、40代後半からはホルモンの変化によって体の潤いが少なくなります。潤いが不足すると、体内の熱が逃げにくくなり、炎症が強く出やすくなります。さらに、睡眠の質が下がってくると、粘膜の修復が追いつかず、口内炎が治りにくくなることも影響しています。
実熱タイプの口内炎を整えるには、熱を冷まし、潤いを補う食材を意識してとることがポイントです。代表的な食材は、トマト、きゅうり、冬瓜、大根、レタス、チンゲンサイなどの野菜。果物では、梨、りんご、キウイ、すいかなどが役立ちます。これらは炎症を落ち着かせながら、体の潤いを補う働きがあります。
一方で、避けたい食べ物もあります。辛い料理、甘いもの、油もの、アツアツの料理、そしてお酒は、どれも熱を生みやすく、症状を悪化させることがあります。特に「甘いものとコーヒー」「辛いものとお酒」の組み合わせは悪化の典型パターンです。
生活面では、コーヒーを1日2杯までにすること、夜の甘いものを控えること、ぬるめのお風呂に入ること、寝る前にスマホをできるだけ見ないことなど、小さな習慣の積み重ねが改善につながります。睡眠の質を上げるだけでも、口内炎はかなり治りやすくなります。
漢方では、実熱の熱を冷まし、ストレスで高ぶった熱を鎮める考え方を使います。体質に合わせて選ぶため、繰り返す場合は専門家に相談すると良いでしょう。
口内炎は小さなトラブルに見えますが、体からの大切なサインです。忙しさの中で、自分の体が少し疲れていることを知らせてくれているのかもしれません。食事と生活をほんの少し整えるだけで、炎症は早く落ち着き、再発もしにくくなります。
無理をしがちな40代こそ、体の声に耳を傾けながら、無理なく続けられるケアを取り入れてみてください。
さらに詳しい内容はこちらから
40代女性の「つらい口内炎」は実熱タイプかも? 現代生活に合



