糖尿病と慢性腎臓病(CKD)の実態を比較!統計で見る2つの病気とその関連性
はじめに:透析中でも「自分らしく」生きるために
40代になると、仕事や家庭のストレスが重なり、体調に変化を感じやすくなります。
腎臓の働きが低下し、透析が必要になる方も少なくありません。
そんな中、「透析と漢方を併用しても大丈夫?」「どんな効果があるの?」と疑問を持つ方が増えています。
漢方から見る「腎」とは
中医学(漢方)の世界では、「腎(じん)」は単に臓器の腎臓だけを指しません。
生命エネルギー(精)を蓄え、成長・生殖・老化・生命力の根本を担うものと考えられています。
つまり、腎が弱ると
•疲れやすい
•足腰がだるい
•体が冷える
•やる気が出ない
•むくみやすい
といったサインが出やすくなります。
透析は、血液中の老廃物を取り除く治療ですが、体の「気・血・水(き・けつ・すい)」のバランスが乱れると、疲労感や冷え、精神的な不安も強まりやすくなります。
ここで漢方の考え方が役立つのです。
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透析と漢方の「併用」は可能?
結論から言えば、医師の管理のもとであれば、併用は可能です。
実際に、透析中の患者さんに漢方薬を併用して、
•こむら返り(足のつり)
•透析後の倦怠感
•冷え
•皮膚のかゆみ
•むくみ
といった症状を軽減したという報告が複数あります。
ただし、腎臓の働きが弱っているため、体内での薬の代謝や排出に注意が必要です。
漢方でも、体質や症状に合わない処方を続けると、思わぬ不調を引き起こすことがあります。
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中医学で見る透析中の体質傾向
透析を続けていると、体に「虚(きょ)」の状態が起こりやすいと中医学では考えます。
特に多いのは以下の3タイプです。
体質タイプ主な特徴ケアの方向性
腎虚タイプ足腰のだるさ・冷え・疲労感・むくみ「腎」を補い、体のエネルギーを支える
気虚タイプやる気が出ない・食欲低下・透析後の疲労「気」を補って、体の回復力を高める
血虚タイプ皮膚の乾燥・かゆみ・眠りが浅い「血」を補って、潤いや温かさを取り戻す
透析治療によって体の水分やミネラルバランスが変化するため、これらの「虚」の症状が出やすくなります。
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透析中に注意したい漢方の使い方
透析中でも、漢方を上手に取り入れることで、生活の質(QOL)を改善できる可能性があります。
ただし、次のポイントは必ず意識しましょう。
1.医師と漢方専門家に相談すること
腎臓の状態や透析スケジュール、血液データ(カリウム・ナトリウム・クレアチニンなど)を見ながら安全性を判断します。
2.自己判断での服用は避ける
漢方も「薬」です。体質や症状を見ずに飲むと、思わぬ副作用を起こすことがあります。
3.体調の変化を記録する
透析後の倦怠感や睡眠の質、むくみなど、日々の体の変化を記録しておくことで、処方の調整に役立ちます。
4.透析のタイミングを考慮する
服用時間によっては透析で有効成分が除去されることもあるため、専門家と一緒にタイミングを相談しましょう。
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漢方の役割は「透析をやめること」ではない
漢方は、透析を不要にするための治療ではありません。
その目的は、**「透析を受けながらも、元気に、自分らしく生きること」**にあります。
透析による体の疲れや不安、冷え、かゆみなどの不快症状を和らげ、
心身のバランスを取り戻すことで、毎日の生活をより穏やかに過ごすことを目指します。
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まとめ:漢方で「生きる力」を整える
透析と漢方は、まったく別の世界のように思えますが、どちらも「体の中を整える」治療です。
漢方は、あなたの体の声を聞きながら、足りないものを補い、余分なものを流す“やさしい調整役”です。
40代の女性にとって、仕事・家事・家族との時間など、どれも大切。
だからこそ、透析を続けながらも、心と体のバランスを整える「もうひとつの選択肢」として、
漢方を上手に取り入れてみてください。
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次のステップ
•自分の体質を知りたい方は、「中医学の体質チェック」を受けてみましょう。
•透析中でも使える安全な漢方の相談は、専門家と一緒に行うのが安心です。
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