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PFASとは?妊活と中医学の関係

岩本益宏

岩本益宏

テーマ:気になる体の症状


PFASって何?


PFAS(ピーファス)は、"Per- and Polyfluoroalkyl Substances"(ペルおよびポリフルオロアルキル物質)の略称で、フッ素を含む化学物質のことです。この物質は水や油をはじく性質があり、フライパンのコーティングや防水加工の服、食品包装材など、日常生活で幅広く使われています。

PFASの特徴


分解されにくい

PFASは自然界でほとんど分解されず、「永遠の化学物質」と呼ばれるほど環境に長期間残り続けます。

蓄積しやすい

一度体内や環境に入ると、なかなか排出されずに蓄積します。

健康に悪影響を与える可能性

PFASは次のような健康リスクを引き起こす可能性があります:

・がん(腎臓がんなど)

・免疫力の低下

・ホルモンバランスの乱れ

・胎児や子どもの発育への悪影響

PFASと妊活


PFASが妊活に与える影響


PFASはホルモンや免疫系に悪影響を与え、不妊の原因となる可能性があります。具体的な影響は以下の通りです:

1.ホルモンバランスの乱れ
PFASは性ホルモンの正常な働きを妨げ、排卵がスムーズに行えなくなったり、生理不順を引き起こします。

2.免疫力の低下
子宮内膜が健康を保てなくなり、受精卵の着床や妊娠の維持が難しくなることがあります。

3.胎児への影響
妊娠中にPFASにさらされると、胎児の成長が妨げられる可能性があります。低体重や発達遅延などのリスクが指摘されています。

妊活のための対策


PFASの影響を最小限に抑えるために、以下の対策が推奨されます:

・PFASを含む製品の使用を避ける:
テフロン加工の調理器具や防水スプレーなどを控える。

・安全な飲料水を確保する:
浄水器を利用したり、信頼できる水源を選びましょう。

・体の解毒を促進する:
バランスの良い食事や適度な運動を心がけ、体にたまった毒素を排出します。

中医学の視点で見るPFAS


中医学ではどう捉える?


中医学では、PFASを体の「気・血・水」のバランスを乱す外邪(外部からの有害因子)と考えます。

1.気の停滞(気滞)
PFASが体内のエネルギーの流れを妨げ、疲労感や代謝の低下を引き起こします。

2.血の不足(血虚)
血液循環が悪くなり、冷え性や生理不順などを引き起こします。

3.体内のむくみ(水滞)
水分代謝が悪化し、むくみや体重増加につながることがあります。

中医学的な対応方法


1.解毒と代謝を促す
菊花茶や決明子茶(けつめいしちゃ)などのハーブを用いて、体に蓄積した毒素を排出します。

2.気と血を補う治療
黄耆(おうぎ)や当帰(とうき)といった漢方薬で、体のエネルギーと血流を改善します。

3.生活習慣を整える
適度な運動と栄養バランスの取れた食事を心がけ、健康を維持します。

中医学と現代医学の融合


中医学では個人の体質や症状に合わせた治療が行われますが、現代医学の科学的知見を取り入れることで、PFASによる健康被害をより効果的に軽減できます。

まとめ


PFASは環境や人体に多くの悪影響を与える可能性がありますが、中医学を活用することで体のバランスを整え、影響を減らすことが期待できます。現代医学と中医学の知見を組み合わせることで、より安全で健康的な未来を築くことが可能です。

私たち一人ひとりの意識と行動が、PFAS問題への解決に向けた第一歩となります。生活の中でできることから始めて、健康と環境を守りましょう。

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岩本益宏
専門家

岩本益宏(医薬品販売業)

有限会社くすりの厚生会

子宝専門の漢方薬店として、カウンセリングで「妊娠力」を高める食生活や睡眠など生活習慣改善についてアドバイスと漢方薬の販売を行う。漢方知識と、自らの不妊治療・体外受精・出産の経験を生かしお客様をサポート

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