不妊治療中の夫婦へ：周囲の気遣いと伝えにくさへの対処法
質問内容:
「基礎体温が下がらないのに生理が来ることはありますか？今までそんなことがなかったので心配です。生理開始予定日の昨日から少量の出血が見られました。これは不正出血でしょうか？病院に行くべきか迷っています。」
回答:
まず、基礎体温（BBT）は妊活中の女性にとって非常に重要な指標です。通常、排卵後の黄体期には基礎体温が上がり、高温期が続きます。その後、生理が始まる直前に体温が下がるのが一般的です。しかし、いくつかのケースでは、体温が高いまま生理が始まることもあります。
1. 体温が下がらない理由
体温が下がらないのに生理が始まる場合、いくつかの要因が考えられます。
・ホルモンバランスの乱れ: 黄体ホルモン（プロゲステロン）の影響で高温期が続くものの、エストロゲンの分泌が十分でないと、体温が下がりにくいことがあります。
・不正出血: 少量の出血が見られる場合、それが不正出血である可能性もあります。不正出血はホルモンの不均衡やストレスなどが原因で起こることがあり、月経とは異なる出血を引き起こします。
・黄体機能不全: 黄体の機能が十分でない場合、高温期が短くなるか、体温が急激に下がらないことがあります。
2. 病院に行くべきか？
生理が始まっても基礎体温が下がらない場合、次のような点を確認すると良いでしょう。
・体温が生理終了後に下がるか: 生理が終わるまでに体温が下がれば、通常は問題ありません。しかし、体温が高いまま続く場合は、ホルモンバランスに異常がある可能性があるため、医師の診察を受けることをおすすめします。
・不正出血の可能性: 生理予定日とは異なるタイミングで少量の出血が見られる場合、不正出血の可能性があります。不正出血が続く場合や頻繁に起こる場合は、病院での検査が必要です。
3. まとめ
基礎体温が下がらないまま生理が始まることは珍しくありませんが、その背後にはホルモンバランスの乱れや黄体機能不全、不正出血などが関与している可能性があります。生理が終わるまでに体温が下がるかどうか、出血の量やタイミングを注意深く観察し、必要に応じて病院で診察を受けることが重要です。
妊活中の方にとって、体調の変化は大きな不安要素となることがありますが、早めに対処することで安心して次のステップに進むことができます。
