具合が悪いのは湿気が原因:あなたのせいではない
「ミトコンドリアと不妊の関係」
●そもそもミトコンドリアとは?
ミトコンドリアって聞いたことありますか?ミトコンドリアとは、酸素を必要とするすべての生物の細胞にある小器官で、わかりやすく言えば細胞の機能を支えるエネルギー工場です。
私たちが生きていくうえでなくてはならないエネルギー(ATP)を、この小さな器官がつくりだしています。体を動かす、呼吸する、食べる、考える、細菌やウィルスと戦うなど、すべての生命活動はエネルギーなしでは成り立ちません。
ATPはどのエネルギーにもなる素晴らしいものですが、わずか1分ほどで消費されてしまい、蓄えておくことができません。
ですから、常にミトコンドリアがATPをつくりつづける環境を整えていないと、私たちは生きていけないのです。
ミトコンドリアの機能が衰え、充分なエネルギーをつくれなくなると、細胞の機能は低下します。それが老化です。
老化は細胞単位で始まります。細胞の小さな機能低下は、20代を過ぎた頃から始まるといわれています。
つまり、細胞のひとつである卵子も老化が始まっているということ。
加齢とともに妊娠率が低下する理由のひとつは、卵子の老化だということは知られていますね。
卵子は、ほかの細胞に比べて遥かに大きな細胞質をもつ細胞なので、エネルギー不足は大問題なのです。
エネルギー工場であるミトコンドリアが元気でないと大変なことになります。
卵子には、10~20万ほどのミトコンドリアがあります。ミトコンドリアは、卵子の成熟や受精、着床になくてはならないものなのです。
●肥満による不妊の背景にミトコンドリア障害あり
肥満や加齢によって卵巣機能が低下することが知られているが、その原因は卵巣組織の線維化であり、その背景にはミトコンドリアの機能障害があることが、マウスの検討で明らかになった。
卵巣の間質組織などに線維性組織が増えて機能低下を起こしていること、ミトコンドリアの機能を回復させる薬剤を投与することで排卵数が改善することが確認された。
広島大学大学院統合生命科学研究科助教の梅原崇氏、同教授の島田昌之氏、オーストラリアAdelaide大学教授のRebecca Robker氏らの研究結果で、2022年6月、Science Advances誌に掲載されている。(2022/08/05日経メディカルより抜粋)
●ミトコンドリア質の低下は男性不妊の原因にもなる
不妊の原因は女性だけにあるのではなく、およそ半数は男性側にあるといわれています。
これにも実はミトコンドリアが関係していると考えられています。
年齢とともに劣化していくのは卵子も精子も同じことです。
卵子が月に1度排出されるのに対し、精子は毎日作られていますが、だからといって常に新鮮であるわけではないのです。
精子も卵子と同じように運動能力などが低下していきます。これもミトコンドリアの働きが悪くなることが原因だと考えられています。
●ミトコンドリアを増やして質を上げる方法とは?
ミトコンドリアの数を増やすためには良いストレスをかけることが有効と言われています。
○運動(スポーツ)
早歩きとゆっくり歩きを数分ごとに繰り返す
○ファスティング
摂取エネルギーを25%減少させるだけでミトコンドリアの量が増えたと言う報告もあります
○短期の冷感
寒風摩擦など
★ただし細胞のエネルギー工場であるミトコンドリアは、当然細胞が正常に働いていることが不可欠です。
細胞が正常に働くためには、細胞同士の情報交換をスムーズに行う「糖鎖」が重要と考えられます。
いわば全国にある工場に指示命令を与え、コントロールしている「本部」が糖鎖なのです。携帯電話のアンテナのような役割を果たし、情報の発信基地になる糖鎖が正常に働くことがミトコンドリアの活性につながると考えられます。
ところが全ての細胞に備わる糖鎖は、ストレスや活性酸素、環境ホルモンなどの影響により、現代人は本来備わっている糖鎖の30%〜40%しかなく、正常に働いていないようなのです。
実はそれが不妊や肥満、様々な体の不調に関係性があることがわかってきています。
ミトコンドリアの質を上げて体を元気にするために「糖鎖」は不可欠です。
詳しく知りたい方は、ぜひ店頭にお越しください。適切な方法をお伝えいたします。