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女性の「おひとりさま」老後資金、対策は?

土田茂

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テーマ:老後資金

こんにちは、秋田のファイナンシャルプランナー、土田です。

お盆というのに台風!と備えた方も多かったと思いますが、幸い秋田市はそこまでの大雨でもなく、国土交通省の被害状況でも大きな被害もなかったようです。
とはいえ地震も警戒する中、次々と台風もやってくるようですので、引き続き防災意識を高く持つ必要がありますね。

さて、今日は日経新聞の年金に関する記事を紹介します。
日経新聞Web版「女性はいつまで「低年金」が 昭和のモデルが就労に影」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK0628T0W4A800C2000000/

以下引用
65歳になったとき、年金をどれくらい受け取れるか。ヒントになるデータを厚生労働省が公開した。5年に1度の公的年金の財政検証のなかで、男女それぞれの将来推計を初めて試算したのだ。
実はこれ、画期的なことだ。だれもが自分にひき付けて考えやすくなったうえ、低年金を解消するために必要な課題も浮き彫りにされている。
試算はこれまで、モデル年金が主体だった。「サラリーマンの夫と専業主婦の妻」にあたるものだ。平均的な賃金で40年働いた夫の厚生年金と、全国民共通の基礎年金2人分からなる。
このモデル年金は、給付水準の変化を示す重要な「ものさし」に使われている。ただ共働きの夫婦や独身の人などの参考にはなりにくい。実際の年金加入データなどをもとに平均月額とその分布を可視化した意義は大きいだろう。
新推計が示すのは女性の年金額の大きな変化だ。過去30年と同じ程度の経済状況が続くとした推計をみてみよう。
2024年度に65歳になる女性(1959年度生まれ)は月9.3万円だ。これが今30歳の人(94年度生まれ)では10.7万円、20歳(04年度生まれ)では11.6万円と増えていく。
額が増えるのは、若い世代ほど女性が働き、厚生年金に長く加入するためだ。平均加入期間は今でも17.2年あり、30歳、20歳では30年近くにまで延びる。年金には制度の長期的な安定のため給付を抑制する仕組みがあるが、それでも増えるという。基礎年金だけを受け取るモデル年金の妻より、もちろん多い。
一方、男女の差はなお大きい。男性の平均額は今65歳の14.9万円からあまり変わらないと推計されている。男性の額に対する女性の水準は今の62%から上昇するが、今20歳の人でも75%にとどまる。
引用終わり

女性の低年金問題ですが、非常に深刻なのに結構認知されていない印象です。
特に女性は男性よりも寿命も長いため、結婚していても夫が先に亡くなってしまい、夫の遺族年金で生活する状態になる方も多くいますが、シングルマザーや独身女性も増えている現状からすると、将来的にも高齢女性の貧困問題は大きくなっていくでしょう。

記事では、「40年働いた夫の厚生年金と専業主婦の妻」という、昭和モデルを未だにモデルケースとしてきたことを揶揄していますが、年金に限らず、昭和モデルを常識と思っている方は結構います。実際に専業主婦が憧れという女性もまだまだいらっしゃいますし、扶養の範囲内で働きたいという要望もまだまだ強いと聞きます。※個人的には育児は母親の方が圧倒的に向いてるので子供のことを考えれば昭和モデルが理想ですが…。

しかし、記事内の新たなモデルケースで簡易試算すると
1959年生まれのご夫婦として、夫14.9万円 妻9.3万円=24.2万円
が夫が亡くなった場合(基礎年金がR6年の6.8万円として)
14.9万円―6.8万円=8.1万円×3/4(遺族年金は3/4のため)=60750円
妻の基礎年金に60750円を足すと128750円です。これが夫が亡くなってからの収入となります。※実際の計算方法は若干違いますがあくまでも簡易的ということでご了承下さい。

つまり、夫婦では24.2万円あった年金が夫が亡くなると13万円もこないことになり、高齢女性が暮らしていける金額ではないと思います。勿論貯蓄が潤沢にあれば問題ありません。

記事にもある通り、厚生年金を夫婦で掛ける「共働き」が時代として理想となっており、昭和のモデルはやはり古くて時代にあっていないため、「今回の新推計は解決すべき課題を改めて浮き彫りにした。モデルを超えていくときだ。」ということでしょう。

実際にこれはライフプランシミュレーションをすると簡単に分かります。
奥様がどの程度の収入があれば将来のお金がどう変わるかを瞬時に計算してくれるのがライフプランソフトです。

ここに積立運用をいくらで目標利回りがいくらなどと運用のシミュレーションを追加し、万が一の備えの生命保険もどのくらいあればいいかも分かるので、無駄のない保険加入ができます。

こうしていくと、お金の効率が上がり、将来も安心できる家計となっていきます。

女性は長生きだからこそ、お金の心配なく人生を楽しんで欲しいですよね。※勿論男性もですが(笑)
その対策としてはまずはライフプランシミュレーションです!

物価も上がって将来にも不安があるという方、夫の年齢が上だったり、健康状態に不安!という方はぜひライフプランシミュレーションをしてみてはいかがですか?

ご相談はこちらからどうぞ。

今日もありがとうございました。

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土田茂
専門家

土田茂(ファイナンシャルプランナー)

ライフ・デザイン・ラボ

顧客のライフプラン実現に向け、目に見えないお金の問題の解決をサポートする専門家です。公的な制度は勿論、様々な金融商品や情報を活用して、保険だけ運用だけの「部分最適化」ではなく「全体最適化」を行います。

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