うまい棒ではなく、今度は違う指数で日本をみると…
こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの土田です。
先週は世界的に株価急落で「新型コロナショック」という状況でしたね。
金曜日のNYダウも一時25000ドルを割る展開になりましたが、パウエルFRB議長の利下げ示唆によって、その後1000ドル位回復し、25409.36ドルで終えました。
また、為替も円高に振れ、1ドル107円台半ばまで上昇しています。
これを受けた今日の東京市場はどうなるでしょうか?
NYを底打ち感があると見て、東京も底を打ったとみるのか、はたまた、円高や実体経済の悪さ、それに対する政策不足(政府は検討しているようですが、スピード感がないですよね)など悪材料が多いことで更に下げていくのか…※先物市場では20550円となっています。
今日の東洋経済オンラインに馬渕治好さんの記事がありました。
東洋経済オンライン 3/2「日経平均株価は「2万円」では下げ止まらない」
https://toyokeizai.net/articles/-/333834
記事の中で、そもそも、短期的に史上最高値を更新し続けていたアメリカの株価は「割高」だったもので、強気な要因として、「大統領選のために株価を上げ続ける」「連銀が金余りにしている」などを挙げていたが、根拠は薄弱だったことが露呈したとしています。
その上で、予想PER(株価収益率 株価が割安か割高かを見る指標の一つ)で見たときに、通常15~17倍と考えると、NYダウも約23000ドル(予想PERを15倍とすると)となり、それを日本株に当てはめると、17400円程度となるとしています。
更に、日本株を過去最悪時(2009年3月と2012年6月)のPBR(株価純資産倍率 これも株価が割安か割高かを判断する指標の一つです)を基準にすると、日経平均は、約16800円と約18000円となり、20000円を大きく割れることも想定されるとしています。
記事の最後に
以下引用
今週に限っての日経平均株価の推移レンジは、2万0500~2万2500円と、短期リバウンド気味に見込む。だが、大きく誤る可能性が高い。
引用終わり
としていて、株価の予想の難しさを表していますが、プロでも当てるのは難しい(というか不可能)のが株式相場です。
趣味として無くなっても構わない程度のお金で遊ぶのは良いですが、将来の資産形成を考えてこういう短期の取引をしてしまうのは絶対にお勧めできません。※勿論それで上手くいく方もいらっしゃいますが…
資産形成するための運用は「長期・分散・積立」が基本です。
それには目的や金額、期間、必要利回り、リスク許容度などから方法を考え戦略的に行うことが大切です。
こういった株価の急落で「やっぱり運用は怖い、ギャンブルだ」と思ってしまう方もいらっしゃいますが、それは運用がギャンブルなのではなく、ギャンブルのような運用をしていることが原因だったりします。
例えば、金融機関から「おススメ」された投資信託や金融商品を「中身も知らずに買った」なら、それは運用が上手く行ってようが、失敗してようが「ギャンブル」です。
昔、「悪い金融商品があるのではなく、悪い売り方(買い方)があるのだ」と教えられましたが、悪名高い「毎月分配型」の投資信託でも、ニーズと合致して買った側もそのリスクを受け入れていれば決して悪いだけの商品ではありません。※一部元本から配当されていても、受取総額が元本を上回っていれば預金を取り崩すよりも良い結果となりますし。
つまり、悪い金融商品(投資商品や保険など)があるのではなく、「自分に合ってない金融商品がある」と考えるべきです。
そして、その「合っているかどうか」を見定めるために「ライフプラン」があり、目に見えず、種類も豊富な金融商品を選別するアドバイザーが必要なのだと思います。
こういった「急落相場」や、金融機関によるお客様に対する不正行為などの「金融不審」からも、ぜひ「お金の本質を見つめ、目的から必要な金融商品を考える」ことを行って頂ければと思います。
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今日もありがとうございました。