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債券市場の「ひずみ」が個人の資産形成にもたらす影響とは!?

土田茂

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テーマ:資産運用

こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの土田です。

連日猛暑が続きますね。秋田ではどんよりした天気で蒸し暑い日が続いています。
体調管理にはお気を付けください。

さて、今日の日経新聞の1面記事はこんな記事でした。
マイナス利回りの債券倍増 残高13兆ドル 世界の4分の1 米金融緩和で加速も
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20190731&ng=DGKKZO47995850Q9A730C1MM8000

以下引用
貸し手が金利を実質的に負担するマイナス利回りの債券が増加している。残高は13兆ドル(約1400兆円)と1年間で倍増した。債券利回り(総合2面きょうのことば)のマイナスは異例の状態。2008年の米金融危機後の世界的な緩和策の影響がある。ここにきて増加しているのは、世界景気の減速が懸念され、金融政策の正常化を探っていた米連邦準備理事会(FRB)が利下げ路線に戻ろうとしているためだ。30、31日の会合で約10年ぶりの利下げがあれば、債券市場の「ひずみ」が強まる恐れがある。
引用終わり

記事によると、世界的な金融緩和の影響で、世界中での債券需要が高まり、その影響で「マイナス利回り」の債券がここ1年で倍増!したようです。13兆ドルとかもの凄い金額ですが、ここにFOMCでの米国の利下げがあれば更にマイナス利回り債券が増えそうですね。

私も、特に退職金の運用など比較的大きなお金を運用する際には、ポートフォリオに債券を入れたりしますが、最近のアメリカの利下げ観測の影響で、債券価格の値上がりがあり提案し辛い状況です。代替えの運用商品などを活用はしていますが、正直債券市場がまともじゃないのは非常に困りますね(汗)

長期運用で債券の投資信託などを組み入れる「分散投資」を実践しているかたも多いと思いますが、債券市場が今の様な状態では、本来債券に期待したい「安定した値動き」が期待できない事態も考えられ、最初に投資信託を選ぶ場合にも、単純に今の成績で選んでしまうと「安定」ではなく「ハイリスク・ハイリターン」な商品を選択してしまう可能性もあるので、商品選びもより慎重に行う必要性が高まっています。

また、この影響は「外貨建て保険商品」の契約者にも影響を及ぼします。

利回りが変動するタイプの外貨建て保険に加入している方は、アメリカの利下げが記事にあるように、「現状2%程度の10年国債利回りが数年でゼロに向かう」(JPモルガン・アセット・マネジメント債券運用責任者、ボブ・マイケル氏)ことが現実に起これば、利回りは下落し、最低保証利回りにまで落ちる可能性もあります。為替リスクや保険会社に払うコストを考えると「非常に割に合わない」商品になりそうです。

もちろん、保険商品のメリットとして万が一の保障があることは言えますが、資産形成目的と考えれば、「保障」と「貯蓄」は分けて考えた方が良いでしょう。

保険商品はそもそもこういった世の中の動きにも対応がしにくい商品なので、激動の時代である現代において、特に長期での資産形成には向きません。

今は本やネットなどで情報を簡単に手に入れられる時代ではありますが、情報は「玉石混合」であり、また時代に合わせて資産形成の手段や保険などの商品選択も変わりますから、情報が古いということもままあります。また、情報が多くて混乱するケースもあると思います。

かんぽ生命が問題になっていますが、高齢者や認知症の方への不正販売は論外として、若い方でも「よくわからないまま加入した」というケースは問題です。

何より大切なあなたの時間(命)を削って働いて手にしたお金です。

「よくわからない保険」や「よくわからない投資商品」などに無駄なお金を払わないためにも「金融リテラシー」を身に着けて頂きたいですし、勉強する時間がないという方は、ぜひ「専門家の時間を買う(相談する)」ことをご検討下さい。

ご相談はこちらからどうぞ。
https://www.kakei-lab.jp/お問合せ/

今日もありがとうございました。

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土田茂
専門家

土田茂(ファイナンシャルプランナー)

ライフ・デザイン・ラボ

顧客のライフプラン実現に向け、目に見えないお金の問題の解決をサポートする専門家です。公的な制度は勿論、様々な金融商品や情報を活用して、保険だけ運用だけの「部分最適化」ではなく「全体最適化」を行います。

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