NYダウ急落!でも長期投資は怖くない!?
こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの土田です。
7/6の日経新聞朝刊に先日紹介した「隣のインベスター」の第5回目の記事がありました。
投資家は新入社員 隣のインベスター第1部 老後は自分で守る(5)確定拠出年金入り口に
https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20190706&ng=DGKKZO46959320U9A700C1DTA000
今回の「隣のインベスター」は確定拠出年金がテーマでした。
記事にあるように、20代の「投資家」も増えているのですが、そのきっかけが会社が導入した「企業型確定拠出年金」です。
退職金の運用を自分で行う制度のため、運用を半ば強制的にしなければなりません。
そのため、会社で「投資教育セミナー」を行うのですが、それをきっかけに投資に興味を持つ方が増えています。
私も企業型確定拠出年金の導入をサポート(企業型確定拠出年金の導入相談はこちら)しているので、こういったセミナーも行いますが、セミナー後の個別相談で投資について多くの質問を受けますし、会社の制度だけでなく「つみたてNISA」なども興味をもって始める方も少なくありません。
ただ記事にもありますが、運用成績には差があるようです。
平均の利回りでは企業の想定を上回るところがほとんどなのですが、個別でみると0~1%のところに山があるようです。
理由は、元本確保を優先して定期預金や保険商品などの利息がほぼ0の商品を選択している方が多いためです。
そして、そのことで退職後に「企業年金や退職金が思ったより少ない!」と問合せをするケースも増えているようです。
私もある企業の退職者の退職金運用相談を受け持ったことがありました。その企業では企業型確定拠出年金を10数年前から採用しており、実際にその運用結果も知ることができたのですが、確定拠出年金を上手く活用している方とそうでない方では退職金に大きな差がありました。上手く活用した方は確定拠出年金が元本の2倍超になっている反面、全く投資に回していない方や、運用で損失をだしている(僅かではありましたが)方もいます。
同じ会社で同じように働いても退職金が数百万円単位で違いが出ているのを目の当たりにし、「お金にも働いてもらうこと」の重要性を再認識した訳ですが、実はこの後の行動も違いがありました。
運用して資産を増やした方は、「投資の成功体験」を得ていることもあり、退職金を含めた資産を「運用しながら取り崩す」ことに全く抵抗感はなく、寧ろ積極的に行い「資産寿命」を延ばすことに成功しています。
しかし、元本確保を優先したり、運用で失敗した方のほとんどは、老後資金も同じように「元本確保優先」で銀行預金にしてしまいました。
この様に現役時代にしっかりと投資で資産を築き、「成功体験」をした方はその後の資金も「運用しながら取り崩す」行動に移しやすいのですが、その経験がないかたはまず銀行預金(退職金の優遇金利に乗せられます(汗))をしてその後金融機関からの営業を受けて「外貨建て保険」や「投資信託」を買ってしまう傾向が強いです。※実際にその後「金融機関で買った投資信託で損失を出した」と相談しにいらした方もいます。
確定拠出年金によってアメリカでも一般人に投資が広まったのですが、日本でも加入者が約800万人(iDeCo含む)となっており、いよいよ日本人にも投資が広まるかも知れませんね!
ただ、投資を行う前にしっかりとした知識を身に着けて行うことや、アドバイザーを身近に置くなどしてしっかりと「お金にも働いて」もらいましょう。
そういったご相談はこちらからどうぞ。
https://www.kakei-lab.jp/お問合せ/
今日もありがとうございました。