日本の都市のイメージ像を描くには
2000年にドイツのいくつかの都市の調査に行きました。
主な目的はハノーファー万博の視察と運営の調査でしたが、せっかくなのでいくつかの都市も巡ってきたのです。
ブレーメンはハノーファーから北西に位置する約55万人の都市です。
中心市街地をコンパクトにまとめ公共交通機関で移動でき、郊外とも道路網でうまくつなげています。
見つからないブレーメンの音楽隊
ブレーメンといえば“ブレーメンの音楽隊”ということで、ブレーメンの音楽隊像を捜し歩きました。
なぜか勝手に立派な像があると思い込んでいたのです。ブレーメンのランドマークだろうからすぐに見つかるだろうと。
それがなぜがなかなか見つからないのです。ガイドブックが示している地図の近くにいるはずなのに。
住民と思われる人に訪ねて、地図を指さしてもらっても分からない。
で、落ち着いてみてみると見つかったのです。
市庁舎の片隅にちょこんと。
主張しないことで存在感を出す
確かに主張はしていないのですが、このサイズの方がブレーメンの音楽隊は街に溶け込んでいるような感覚になったのです。
観光客向けの工作物をつくるという考え方もあるのでしょうが、ブレーメンの音楽隊のようにひっそりと佇んでいる姿の方が印象に残るような気がします。