幕の内弁当化するまちづくり
“都市計画”を“まちづくり”と称している自治体が増えてきました。
デベロッパーも政治家も“まちづくりの専門家”と称するようになってきましたので、なんでもあり状態になっていますが、少し分かりやすく整理してみたいと思います。
例えば「公園」を例にとってみましょう。
「公園」を計画するのは「都市計画」で、整備・建設するのは行政が行う「都市計画事業」です。
この「公園」の管理・運営を地域住民で行ったとすれば、それはひとつの「まちづくり」です。
「公園」を公共施設という認識だと「行政」が管理・運営をするのは当然と思う地域住民は多いことでしょう。例えば、ごみが落ちていたり、落ち葉が増えると地域住民は行政に清掃などを依頼するといった感じです。
もし「公園」を共同空間や共有空間、パブリック・スペースという認識であれば、地域の住民が清掃や補修、管理などを自主的に運営するといったイメージです。
「公園」でイベントや祭りなどを開催すると、それは「まちおこし」となるわけです。
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