桜とまちづくり
愛知県立美術館で円山應擧展を観てきました。
展覧会趣旨をそのまま引用すると「江戸時代中期の18世紀、伊藤若冲や曾我蕭白、池大雅などが個性をふるった京都画壇で圧倒的な人気を博していたのが円山応挙です。「写生」を基本とした応挙の絵は誰にでもわかりやすく、画題への知識や文人的な教養なしでも楽しめるという新しさがありました。けれども応挙の作品は平明な写生にとどまるものではなく、障壁画や屏風絵において部屋や画面の形を絵の空間表現に利用したトリックアート的着想や、大胆・軽妙に筆を操りながらリアルさを感じさせる驚異的な技量など、多くの革新と魅力に満ちています。」とあります。
実際、日本画というよりも普段のスケッチに近い作品が多く大変身近に感じました。
ふと思ったのですが、都市開発の整備イメージをつくるときにイラストやコンピュータグラフィックスなどを制作します。しかし、ほとんどが何か日本の風景とは違ったものに感じるのです。
應擧の作品をみていると、私たちは日本の風景をもっと正面から向かって感じることを忘れてしまっているのではないかと強く感じてしまいました。
彼の柔軟な作風と日本の風景。
都市計画や地域計画を行っている者にとって大きな指摘を得たような気がします。
円山應擧展は4月14日までです。
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