ファシリテーション講座オリエンテーション
ワークショップの一つの手法として“ワールドカフェ”が少しブームになっています。
ワールドカフェとは1995年にJuanita Brown氏とDavid Isaacs氏によって開発・提唱されたと言われているワークショップで、参加者は時間を決めてさまざまなテーブルを周ってセッションを繰り返すというものが特徴となっています。
一般的な開催方法としては、最初のテーブルで基本的なテーマについて雑談のように意見を交わし、15分とか20分といった一定の時間が過ぎると、留守番の人を残して他のメンバーは他のテーブルに移動して新しい人たちと意見を交わしていきます。
2程度のテーブルを周った後、もう一度最初のテーブルに戻り、最初に交わした意見と突き合わして、それぞれの変化を再認識するという作業を行うものです。
この方法は、より多くの参加者と意見を交わしあい、相手がどんなことを考えているのか、自分が考えていることが相手に理解してもらえるのかを短時間に認識できるという利点があります。
私は「まちづくり」や「地域活性化」と言った分かったような分かっていないような課題をワークショップ参加者がもう一度頭の中を整理していただいたり、アイデア立案のようなワークショップでは他のグループの意見をじっくりと聞く場として活用しています。
このワールドカフェは運営者が良く理解していれば本当に実りのあるワークショップの時間になるのですが、「カフェ」の部分のみに着目して、お菓子やお茶・コーヒーを用意すればワールドカフェだと称して開催されているワークショップをたまに見かけることがあります。
その手法でワークショップの目的を達成できていれば良いのですが、参加者の感想を聞くと「ワールドカフェを体験した」だけで終わっている方が多いのが気になっています。
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◆株式会社リージョナルブレインズ/RegionalBrains,Inc.
代表取締役 谷口庄一(技術士/脚本家)
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