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家根谷政雄

中学校の校長を10年務め、教育の場でスキルを磨いたプロコーチ

家根谷政雄(やねやまさお) / 講師

ヤネヤコーチング

コラム

笑いヨガ(ラフターヨガ)とは!

2020年4月8日 公開 / 2021年3月2日更新

テーマ:笑いヨガ(ラフターヨガ)名古屋

コラムカテゴリ:くらし

コラムキーワード: マインドフルネス自律神経失調症 治し方

笑いヨガ(ラフターヨガ)

Ⅰ 笑いヨガの進め方
1 リズム手拍子(1・2、 1・2・3)この時、手のひら全体でたたくように指 示する。リズム手拍子にあわせて、言葉(ほ・ほ・ は・は・は)をのせる・
「ほ・ほ・ は・は・は」の手拍子は3回行う。その後、「いえーい」と言って万歳ポーズをとる。
2 続けて、「やったー・やったー・いえーい」(万歳ポーズ)
「いいぞ いいぞ いえーい」(万歳ポーズ)
  ※ いえーいの万歳ポーズは「子ども心」に戻るおまじない。
3 呼吸は、鼻で吸って、笑い声とともに吐き出す。
※ 笑いの体操の基本形
4 笑いのコンテンツ
1・2・3の基本動作の後、日常の生活動作を笑いのコンテンツとして行う。
 その後、再び1・2・3の基本動作を行い、1つのコンテンツ終える。
  あいさつ(ナマステ)笑い  握手笑い  深呼吸笑い  蓮の葉笑い
  マッサージ笑い  カクテル笑い  乾杯笑い  静電気笑い
  美顔クリーム笑い  幸せなら手をたたこう笑い  旅行笑い など


 

Ⅱ 笑いヨガの簡単な説明
 ○ 笑いヨガは、ユーモア、ジョーク、コメディを使わずに、理由なく笑う新しい  エクササイズです。
 ○ まずは、グループでエクササイズとして行いますが、アイコンタクトや子供の  ような遊び心ですぐ本当の笑いになります。
 ○ 笑いヨガは、笑いの体操とヨガの呼吸法(深呼吸)を組み合わせてできていま  す。大量の酸素が肺に体に入ることで、血中酸素量が多くなり、エネルギーが溢  れ元気になるのが実感できます。
 ○ 脳は、本物の笑いと作り笑いが区別できないので、どちらも、身体的にも精神  的にも大きな効果があることが、医学的にも科学的にも証明されています。
○ 笑いヨガは、1995年、インドの内科医「マダン・カタリア」によって考案 されました。最初は、ムンバイの公園で、わずか5人で始まりましたが、またたく 間に、世界中に広がり、2020年現在、世界111カ国に支部があり、多くの人 が心身の健康法として実践しています。




Ⅲ 笑いヨガの効果
 ① 精神的効果
  ○ 気持ちが安定し、さわやかな気分になる。
  ○ やる気が出て、前向きな気持ちになる。
  ○ ストレスホルモンである「コルチゾール」を減少させて、ストレス抵抗力を   高める。 
○ 気持ちがポジティブになり、鬱状態になることを抑制する。
  
 ② 身体的効果
○ 全身にエネルギーが溢れ、元気になる。
○ 基礎体温が上昇するとともに、ガン細胞をやっつけるナチュラルキラー細胞 を増殖させ、免疫力が向上する。
○ 血行・血流がよくなり、アンチエイジング効果や肩こりや腰痛などが緩和さ れる。
○ 血中酸素濃度を高め、脳の老化(認知症)予防に役立つ。  

Ⅲ なぜ「脳は本物の笑いも作り笑いも区別がつかないのか?」
「楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ!」(ウイリアム・ジェームス)1 笑いの体操による脳への暗示
 人間の脳は、「暗示感応性能」といって、言葉や体の動作、イメージによって暗示にかかりやすい特性があります。例えば、梅干をイメージすると唾液が出てきます。これは、日本人には起こりますが、梅干をしらない欧米人では起こりません。また、医者からとてもよくきく薬だといわれると、実際は砂糖でも病気にきくようになります(プラシーボ効果)。
これは、私たちの心と身体、そして意識はすべて脳によってコントロールされているからです。ですから、脳がどう思うかで、そのあとの心や身体の状態が決まってくるのです。また、意識の持ち方によって、言葉や行動も決まってきます。脳がポジティブになれば、言葉・行動もポジティブになり、その結果、ポジティブな運命を引き寄せます。もちろんその逆もしかりです。
 これを脳のS・O・S機能(脳が そう おもうと そうなる)と言っています。
 ですから、笑いの体操により、脳が、楽しい(そう おもう)と勘違いするだけで、快感モルヒネといわれる「βーエンドルフィン」や「セロトニン」「ドーパミン」が分泌され、結果的に、心がさわやかで安定しやる気が起きてくる(そうなる)ということにつながってくるのです。



2 深呼吸(プラナヤマ法)による細胞の活性化
大きな声で笑う(笑いの体操)と、結果的に横隔膜を動かして深呼吸(ヨガの呼吸プラナヤマ法)をしていることになります。
 私たちは、普段、自分の肺を20%以下しか使っていません。ですから、いつも小さく浅い呼吸をしています。これでは、身体に取り込まれる酸素は少なく、普段は、血中酸素量が少ない状態で生活しています。
 しかし、深呼吸をすることによって、肺の中の不要な空気を追い出し、その分、外の新鮮な空気を大量に取り込むことができます。そのため、血中酸素量が増大し、血行・血流がよくなります。さらに、大量の酸素が全身に運ばれるため、60兆個といわれる全身の細胞がすべて活性化し、体の内部からエネルギーが満ちてきます。
 これがアンチエイジング効果や自己免疫力を高めることになります。また、脳に大量の酸素を運ぶため、脳が活性化し、意識が明瞭になり、物事の判断が的確で前向きになってきます。なんといっても、脳が活性化することで、現代人の一番の心配事である「認知症」の予防に大きな効果を発揮することになります。

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