Day190:在宅介護は「できる・できない」で決めると失敗します|続く介護の考え方

◆コラムの動画版YouTubeを、1/19月曜日 18:00より配信開始
https://youtu.be/fF8YgUPYHEA
在宅介護が始まると、多くのご家族が最初にぶつかるのが
**「どの介護サービスを、どう使えばいいのか分からない」**という壁です。
訪問介護・デイサービス・ショートステイ。
言葉は知っていても、実際には
・何が違うのか
・どのタイミングで使うのか
・併用していいのか
が整理できていないまま、なんとなく使ってしまっているケースも少なくありません。
■ 大前提:介護サービスは「目的」で選ぶ
まず大切なのは、
介護サービスは“親のためだけ”ではなく、“家族が続けるため”に使うもの
という視点です。
「親が嫌がるから使わない」
「まだ早い気がする」
そう思って我慢を続けた結果、
家族が限界を迎えてしまう…
これは在宅介護で最も多い失敗パターンです。
■ 訪問介護|生活の“穴”を埋めるサポート
訪問介護は、ヘルパーさんが自宅を訪問し、
・身体介護(入浴・排泄・食事介助など)
・生活援助(掃除・洗濯・調理など)
を行うサービスです。
=向いているケース
・親が自宅生活を強く希望している
・家族が仕事などで常時見られない
・「毎日の一部」だけ手助けが欲しい
=注意点
できること・できないことが細かく決まっている
・家族の負担がゼロになるわけではない
・訪問介護は“在宅生活の土台”を支えるサービスと考えると分かりやすいでしょう。
■ デイサービス|心と体のリズムを整える場所
デイサービスは、日中に施設へ通い、
・入浴
・食事
・レクリエーション
・機能訓練
などを受けるサービスです。
=向いているケース
・家に閉じこもりがち
・会話や刺激が減ってきた
・家族が日中の時間を確保したい
=最大のメリット
・親に「役割」と「外とのつながり」が生まれる
・家族に“介護から離れる時間”ができる
最初は「行きたくない」と言われやすいですが、
一度慣れると生活リズムが安定するケースが非常に多いのも特徴です。
■ ショートステイ|限界を迎える前の“命綱”
ショートステイは、数日〜数週間、施設に宿泊するサービスです。
=向いているケース
・家族が体調を崩した
・冠婚葬祭・出張がある
・介護疲れが限界に近い
=よくある誤解
「親を預けるのはかわいそう」
しかし実際には、
ショートステイを使わなかったことで、在宅介護そのものが破綻するケースも少なくありません。
ショートステイは
“最後の手段”ではなく、“壊れないための調整弁”
と捉えてください。
■ 正しい使い分けの考え方(超重要)
迷ったときは、次の基準で考えてください。
・日常の一部を支える → 訪問介護
・日中の居場所と刺激 → デイサービス
・家族が休む・立て直す → ショートステイ
この3つを
「併用する前提」で組み立てること
これが、在宅介護が続く家族の共通点です。
◉まとめ|介護は「頑張り続けない設計」が正解
介護は、気合や我慢で乗り切るものではありません。
仕組みで支えるものです。
サービスを上手に使うことは、
手抜きでも、親不孝でもありません。
それは
家族も親も、長く安心して暮らすための選択です。



