Day183:年末だからこそ考えたい|家族で進める“親の終活”の第一歩

川元伸一

川元伸一

テーマ:親の終活

Day183
◆コラムの動画版YouTubeを、12/22月曜日 18:00より配信開始
https://youtu.be/GM_VtRxZLCM

年末年始は、家族が自然に集まり、ゆっくり会話できる数少ないタイミングです。
この時期こそ、「親の終活」を“重い話”ではなく、“これからを安心して迎えるための準備”として考える最適な機会だと言えます。

「終活」と聞くと、
・縁起でもない
・まだ早い
・何から話せばいいかわからない
そう感じる方は少なくありません。
しかし実際には、終活とは亡くなる準備ではなく、これからの人生をどう安心して生きるかを整える行為です。


◆年末は「振り返り」に向いている

年末は自然と一年を振り返ります。
・今年、体調はどうだったか
・病院にかかった回数は?
・生活で困ったことはなかったか

こうした話題は、終活の入口としてとても自然です。
いきなり「相続」や「介護」を切り出す必要はありません。


◆家族で共有したい3つの視点

年末の家族時間で、最低限共有しておきたいのは次の3点です。

① 健康・生活の現状
持病、通院先、服薬状況、生活リズム。
「元気そう」に見えても、親自身が不安を抱えていることもあります。

② もしもの時の希望
延命治療、入院、介護についての考え。
答えが出なくても、「どう思っているか」を知るだけで大きな一歩です。

③ 家族の役割イメージ
誰が何を担うのか、今は決めなくて構いません。
「一人で抱え込まない」ことを確認する場にすることが重要です。


◆話し合いは“結論”より“共有”

終活の話し合いでよくある失敗は、
「結論を出そうとしすぎる」ことです。

年末の家族会話では、
・親の気持ちを知る
・家族が同じ情報を持つ
これだけで十分です。

終活は一度で終わるものではありません。
年末は“スタート地点”と考えましょう。


◆未来の準備は「小さな行動」から

話し合いの後におすすめなのは、
・連絡先や通院先をメモに残す
・エンディングノートを一緒に眺める
・「また来年も話そう」と約束する

完璧を目指さず、続けられる形を作ることが何より大切です。

年末に家族で終活を考えることは、
不安を増やす行為ではなく、安心を積み立てる行為です。

今年の締めくくりとして、
そして来年を穏やかに迎えるために、
ぜひ一度、家族で「これから」の話をしてみてください。

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川元伸一
専門家

川元伸一(ウェルネス&オンライン起業コンサルタント)

KIS zero株式会社(ケーアイエスゼロ)

45歳以上のウェルネスライフを実現する、健康・起業・終活を支援するコンサルティングを提供。豊富な経営経験に基づくサポートで行動につなげます。運動や食生活、メンタルをテーマにしたオンライン講座も開催。

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