Day092:「まだ早い」は危険!事が起きてからでは遅い理由と意識転換

◆コラムの動画版YouTubeを、12/22月曜日 18:00より配信開始
https://youtu.be/GM_VtRxZLCM
年末年始は、家族が自然に集まり、ゆっくり会話できる数少ないタイミングです。
この時期こそ、「親の終活」を“重い話”ではなく、“これからを安心して迎えるための準備”として考える最適な機会だと言えます。
「終活」と聞くと、
・縁起でもない
・まだ早い
・何から話せばいいかわからない
そう感じる方は少なくありません。
しかし実際には、終活とは亡くなる準備ではなく、これからの人生をどう安心して生きるかを整える行為です。
◆年末は「振り返り」に向いている
年末は自然と一年を振り返ります。
・今年、体調はどうだったか
・病院にかかった回数は?
・生活で困ったことはなかったか
こうした話題は、終活の入口としてとても自然です。
いきなり「相続」や「介護」を切り出す必要はありません。
◆家族で共有したい3つの視点
年末の家族時間で、最低限共有しておきたいのは次の3点です。
① 健康・生活の現状
持病、通院先、服薬状況、生活リズム。
「元気そう」に見えても、親自身が不安を抱えていることもあります。
② もしもの時の希望
延命治療、入院、介護についての考え。
答えが出なくても、「どう思っているか」を知るだけで大きな一歩です。
③ 家族の役割イメージ
誰が何を担うのか、今は決めなくて構いません。
「一人で抱え込まない」ことを確認する場にすることが重要です。
◆話し合いは“結論”より“共有”
終活の話し合いでよくある失敗は、
「結論を出そうとしすぎる」ことです。
年末の家族会話では、
・親の気持ちを知る
・家族が同じ情報を持つ
これだけで十分です。
終活は一度で終わるものではありません。
年末は“スタート地点”と考えましょう。
◆未来の準備は「小さな行動」から
話し合いの後におすすめなのは、
・連絡先や通院先をメモに残す
・エンディングノートを一緒に眺める
・「また来年も話そう」と約束する
完璧を目指さず、続けられる形を作ることが何より大切です。
年末に家族で終活を考えることは、
不安を増やす行為ではなく、安心を積み立てる行為です。
今年の締めくくりとして、
そして来年を穏やかに迎えるために、
ぜひ一度、家族で「これから」の話をしてみてください。



