Day179:不安が強い人ほど知らない事実| “メンタルが弱る本当の原因”は脳じゃない

川元伸一

川元伸一

テーマ:メンタル

Day179
◆コラムの動画版YouTubeを、12/18木曜日 18:00より配信開始
https://youtu.be/AZrfJiyfwBk

◆はじめに

「自分はメンタルが弱い」
「考えすぎてしまう性格だから不安になる」

こう感じている方は非常に多いですが、実は不安が強くなる本当の原因は“脳そのもの”ではありません。
にもかかわらず、多くの人が「気合い」「ポジティブ思考」「考え方を変えよう」と、脳だけを何とかしようとして余計に疲れてしまうのです。


◆不安が強い人に共通する“大きな誤解”

不安=「心が弱い」「意志が弱い」「考え方の問題」
この思い込みが、メンタルをさらに消耗させます。

しかし実際には、不安が慢性化している人ほど
・真面目
・責任感が強い
・周囲に気を配れる
という**“頑張れる資質”を持っている人が大半**です。

問題は「性格」ではなく、身体と神経の状態にあります。


◆メンタルが弱る本当の原因は「自律神経の疲労」

不安が続く状態とは、言い換えれば
脳が不安を感じているのではなく、身体が常に緊張している状態です。

・呼吸が浅い
・肩や首が常にこわばっている
・胃腸の調子が乱れやすい
・眠りが浅い

こうした状態が続くと、脳は
「今は危険な状態だ」
と誤認識し、不安を作り出します。

つまり、**不安は“原因”ではなく“結果”**なのです。


◆「考えすぎ」を止めようとしても止まらない理由

「考えすぎないようにしよう」
「不安になるのはやめよう」

そう思えば思うほど、不安が強まった経験はありませんか?

それは、すでに
身体 → 神経 → 脳
の順で負荷がかかっているからです。

脳に直接命令しても、土台である身体が緊張したままでは、
不安は静まりません。


◆不安が強い人ほどやるべき“逆のアプローチ”

メンタルを立て直す第一歩は、
考え方を変えることではなく、身体の緊張を抜くことです。

具体的には
・ゆっくり吐く呼吸を意識する
・首・肩・お腹を緩める
・「今ここ」の感覚に意識を戻す

これだけで、自律神経は確実に落ち着き始めます。

不安は「説得」ではなく、安心できる状態を作ることで自然に下がるのです。


◉まとめ

・不安が強い=メンタルが弱い、ではない
・原因は脳ではなく、身体と自律神経の疲労
・考え方を変える前に、身体を整える
・安心できる状態が、不安を静める

不安が強い人ほど、
自分を責めるのではなく、整える視点を持ってみてください。

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川元伸一
専門家

川元伸一(ウェルネス&オンライン起業コンサルタント)

KIS zero株式会社(ケーアイエスゼロ)

45歳以上のウェルネスライフを実現する、健康・起業・終活を支援するコンサルティングを提供。豊富な経営経験に基づくサポートで行動につなげます。運動や食生活、メンタルをテーマにしたオンライン講座も開催。

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