Day176:兄弟姉妹で揉めない!終活・介護のための「家族会議」の進め方3つのコツ

川元伸一

川元伸一

テーマ:親の終活

Day176
◆コラムの動画版YouTubeを、12/15月曜日 18:00より配信開始
https://youtu.be/BBWZy1D8gRc

◆兄弟姉妹で意見が割れないために!家族会議の進め方

親の介護や終活の話題になると、
「長男だから」「近くに住んでいるから」「昔こうだったから」
――そんな“立場”や“感情”が前面に出て、兄弟姉妹で意見が割れてしまうケースは少なくありません。

しかし実は、家族会議がうまくいかない原因の多くは、
話し合いの内容以前に“進め方”が整理されていないことにあります。


◆なぜ家族会議は揉めやすいのか?

家族会議が感情的になりやすい理由は、主に次の3つです。

・ゴールが決まっていない
・役割分担が曖昧
・過去の感情が持ち込まれる

この状態で話し始めると、
「結局、何を決めたいのか分からない」
「昔の不満の言い合いになる」
という流れに陥りがちです。


◆家族会議をスムーズに進める3つのポイント

では、どうすれば意見の対立を防げるのでしょうか。

① 今日のゴールを1つだけ決める

最初に決めるのは、「今日は何を決める会なのか」。

・介護の情報共有なのか
・役割分担を決めたいのか
・親の希望を聞くだけなのか

ゴールは1つだけに絞ることが重要です。

② 感情と事実を切り分ける

「大変そう」「かわいそう」という感情と、
「介護認定は要介護2」「月の費用はいくら」という事実。

これを混ぜて話すと、必ず揉めます。
事実 → 意見 →感情の順番で整理して話すことを意識しましょう。

③ “決めない選択”も認める

その場で結論を出せなくても構いません。

・一度持ち帰る
・専門家に相談する
・次回に回す

これも立派な前進です。


◆家族会議は「勝ち負け」ではない

家族会議の目的は、
誰かが正しいと証明することではありません。

親にとって、家族にとって、現実的で続けられる選択肢を見つけること。

その視点を共有できるだけで、
話し合いの空気は大きく変わります。

「まだ大丈夫」と先延ばしにするより、
小さくても“話す場”を持つこと。
それが、将来の大きなトラブルを防ぐ一歩になります。

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川元伸一
専門家

川元伸一(ウェルネス&オンライン起業コンサルタント)

KIS zero株式会社(ケーアイエスゼロ)

45歳以上のウェルネスライフを実現する、健康・起業・終活を支援するコンサルティングを提供。豊富な経営経験に基づくサポートで行動につなげます。運動や食生活、メンタルをテーマにしたオンライン講座も開催。

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