Day004:老後に必要な資金、実は〝3階建て〟って知ってた?!

◆コラムの動画版YouTubeを、11/14金曜日 18:00より配信開始!
https://youtu.be/Wl8Vj12y6nk
◆インフレ時代、“何もしない”ことが一番のリスクに変わりました。
近年、私たちの生活をじわじわと圧迫しているのが“インフレ(物価上昇)”。
コンビニの商品、外食、電気代、ガソリン代――
気づけばあらゆるものが値上がりし、同じ生活を続けるための負担は確実に増えています。
ところが、多くの人はこう言います。
「節約すればなんとかなる」
「貯金していれば安心だろう」
しかし、これはインフレ時代において最も危険な“思い込み”です。
なぜなら、物価が上がればお金の価値は下がる――つまり、貯金をしているだけで資産は目減りしていくからです。
では、インフレ時代を生き抜くために、今必要なのは何でしょうか?
今日は、45歳以降の「資産防衛」の新常識をわかりやすく整理してお伝えします。
1|“貯金=安全”は過去の話。インフレがもたらす本当のリスク
物価上昇率が2〜3%で進むとしましょう。
100万円を1年間銀行に預けて、金利は0.001%。
受け取れる利息は“10円”です。
一方で、物価が2%上がれば、100万円の購買力は「98万円分」まで低下します。
つまり、
利息10円 vs 購買力▲20,000円。
貯金は増えていないのに、実質的には“2万円の損失”です。
これがインフレの怖さであり、
「何もしていないつもりでも実は資産が減っている」
という、見えないリスクなのです。
2|インフレに負けない3つの“資産防衛”の柱
インフレ時代に必要なのは、攻めではなく守りの戦略。
ここでは誰でも今日から実践できる3つの鉄則を紹介します。
❶ キャッシュ比率を見直す(現金を持ちすぎない)
日本人は世界的に見ても「現金保有率」が異常に高い国です。
しかしインフレ局面では、現金を持ちすぎるほど損をします。
・生活費の6ヶ月〜1年分
・大きな出費が予定されている分
・予備費(20〜30万円)
これ以外の“余剰資金”は、銀行に眠らせるよりも「インフレに強い資産」へ移したほうが安全です。
❷ インフレに強い資産へ分散する
代表的なのは次のような資産です。
・株式・投資信託(特に全世界・米国株)
・インフレ債券(物価連動国債)
・金(GOLD)
・不動産・REIT
・オルタナティブ資産(コモディティなど)
特定の資産に偏らず、複数に分散することで価格変動リスクを自然に抑えることができます。
45歳以降の方が取り入れるなら、
「インデックス投資 × 少額積立 × 長期保有」
が基本の方程式です。
❸ 働き方を変えて“収入そのもの”をインフレ耐性にする
インフレが進むほど、生活費が上がる一方で、実質的な給与は下がります。
ここで大事なのが、収入源を複線化すること。
・副業(スキル不要のモデルも多数)
・会社員+フリーランス
・小さく起業して収入を分散
・オンラインで月3万〜5万円を積み増すモデル
収入が1本だけだとインフレの影響を受けやすいですが、
複数の収入がある人は“上昇した生活コストを吸収できる”ため、
将来の安心感が圧倒的に違います。
3|資産は「守る力」が強い人から増えていく
投資の知識よりも先に身につけるべきは、
実は “守りの力”=資産防衛力 です。
なぜなら、悪い選択を減らすだけで、
資産は自然に増えるように設計できるからです。
・無駄な保険に入りすぎない
・手数料の高い商品を買わない
・低金利の銀行に置きっぱなしにしない
・自分のリスク許容度を明確にする
・老後の資金計画を“見える化”する
これらはすべて“失わないお金のルール”。
特別なスキルではなく、正しい判断を積み上げるだけです。
4|45歳以降の人が今すぐ始めるべき「3つの行動」
最後に、今日からできる“具体的アクション”をまとめます。
① 生活費を明確にし、必要以上の現金を手放す
「毎月・年間の生活費」を把握していない人はとても多いです。
これは資産防衛の最初のボトルネックになります。
② 積立投資(つみたてNISAなど)を習慣にする
月1万円からでOK。
インフレ対策としてもっとも取り組みやすいのが「積立×インデックス」です。
③ 自分の収入源を“2本化”する計画を立てる
副業・スキルアップ・起業準備など、
少なくとも半年〜1年の視点で取り組むと、
インフレに強い“土台”ができます。
◉まとめ|インフレの時代に必要なのは「攻めより守り」。
資産を増やすよりも先に、
「資産を守る仕組み」を持った人から豊かになっていきます。
大事なのは、
“難しいこと”よりも“正しい方向性”に沿って動くこと。
一つひとつの行動が、
あなたの「未来の安心」を積み上げる確かな一歩になります。



