Day142:感情的な人に振り回されない“心の持ち方”|ストレスを受け流す3つのコツ!

川元伸一

川元伸一

テーマ:人間関係

Day142
◆コラムの動画版YouTubeを、11/11火曜日 18:00より配信開始!
https://youtu.be/Kb6brsMNIxI

■「なぜ、あの人はいつも感情的なのか?」

職場でも家庭でも、「あの人、また怒ってる…」「あの人と話すと疲れる」と感じることはありませんか?
どんなに穏やかに過ごしたくても、感情をぶつけてくる人に出会うのは避けられません。
しかし、そんな相手に“振り回されるかどうか”は、あなたの心の持ち方次第です。

感情的な人の特徴は、出来事を「事実」ではなく「感情」で判断してしまうこと。
例えば、部下のミスを「なぜこうなったのか?」ではなく「信じられない!何やってるの!」と怒鳴ってしまう。
あるいは、家族に対しても「どうして私ばっかり」と感情的に反応してしまう。
つまり、自分の気分や不安を他人にぶつけることでバランスを取ろうとしているのです。


■感情的な人は「自分の中に未処理のストレス」を抱えている

感情的な言動の裏には、たいてい「満たされていない何か」があります。
認められたい、分かってほしい、安心したい──
そうした心のニーズが満たされず、結果的にイライラや怒りとして表面化しているのです。

たとえば、仕事のプレッシャーが強くても、周囲に相談できない人。
自分のミスを認めることが怖い人。
他人からの評価に過剰に反応してしまう人。
こうしたタイプほど、感情を“爆発”させてしまいやすい傾向があります。

ですから、あなたが悪いわけではありません。
その人の「心のコップ」がすでに満杯なのです。
そして、ちょっとした出来事が“最後の一滴”となってあふれ出してしまう。


■「反応しない」ことが最大の防御になる

感情的な人に対して一番やってはいけないのは、同じ土俵で反応してしまうことです。
相手が怒っているときに、「そんな言い方しなくても!」と正論を返しても、逆効果。
火に油を注ぐような結果になります。

冷静な人ほど、相手の感情を受け止めようとしてしまいますが、
感情的な人は「理解されたい」よりも「ぶつけたい」気持ちの方が強いのです。
ですから、あなたの冷静な言葉は届きません。

ここで大切なのが、「距離を取る勇気」。
物理的な距離でも、心理的な距離でも構いません。
一度、相手の“感情の波”が収まるまで距離を置くこと。
これは逃げではなく、「自分の心を守る」ための大切な対応です。


■感情の矢を受け取らない“3つの心の持ち方”

1:「これは相手の問題」と切り分ける
 相手の怒りや不満を、自分のせいだと受け止めすぎないこと。
 「今、相手は自分の中のストレスを発散しているだけ」と俯瞰して見ましょう。
 感情の矢を受け止めず、“通り抜けさせる”イメージです。

2:「感情の温度差」を意識する
 相手の温度が高いときは、こちらが低温で対応する。
 お湯にお湯を足せば沸騰しますが、水を加えれば落ち着きます。
 相手が怒っているほど、あなたが冷静でいることが効果的です。

3:「この人にも事情がある」と理解の余地を残す
 相手の行動を100%否定せず、「何か背景があるのかもしれない」と考えるだけで、
 自分の心が少し軽くなります。
 “許す”ではなく、“理解しようとする姿勢”を持つことが、ストレスを減らします。


■感情に巻き込まれない人が持っている「俯瞰力」

感情的な人との関係で一番大切なのは、“俯瞰(ふかん)”の視点です。
人間関係のストレスは、相手との距離が近すぎると増幅します。
まるで映画のスクリーンの中に入り込んでいるような状態です。

一歩引いて、「これはドラマのワンシーンだ」と眺めるような感覚を持つだけで、
心の消耗は驚くほど減ります。
あなたが冷静でいられるほど、相手の感情の影響を受けなくなります。

俯瞰力とは、「反応ではなく、選択で生きる力」です。
その瞬間に感情的に反応するのではなく、
「この場面で、自分はどうありたいか?」を意識する。
この問いが、あなたの心を穏やかに保つ鍵になります。


■「人を変える」より「自分の心を整える」

感情的な人に振り回されてしまうとき、私たちはつい「相手をどうにかしたい」と思いがちです。
けれど、相手の性格や行動を変えることはできません。
できるのは「自分の心のあり方を整える」ことだけ。

「この人の感情に、自分のエネルギーを奪われないようにしよう」
「今日は巻き込まれない選択をしよう」
そう決めるだけで、あなたの心はずっと軽くなります。

大人の人間関係で最も成熟している人とは、
“感情的な相手にも、穏やかでいられる人”です。
それは、他人をコントロールする力ではなく、自分をコントロールする力。
そしてそれこそが、「本当の強さ」なのです。


■まとめ|今日からできる“心の守り方”

・相手の感情は「自分の責任」ではない
・反応せず、距離を取る勇気を持つ
・「理解の余地」を残すと、心が軽くなる
・感情の矢は“通り抜けさせる”イメージで
・俯瞰して「自分はどうありたいか」を選ぶ

感情的な人に出会ったときこそ、あなたの“成熟度”が試される瞬間です。
相手を変えようとせず、自分の心を整えて生きる。
それが、振り回されない大人の人間関係の第一歩です。

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川元伸一
専門家

川元伸一(ウェルネス&オンライン起業コンサルタント)

KIS zero株式会社(ケーアイエスゼロ)

45歳以上のウェルネスライフを実現する、健康・起業・終活を支援するコンサルティングを提供。豊富な経営経験に基づくサポートで行動につなげます。運動や食生活、メンタルをテーマにしたオンライン講座も開催。

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