“いい人”でい続けることが、あなたを壊す!

◆コラムの動画版YouTubeを、11/4火曜日 18:00より配信開始!
https://youtu.be/EkqBySNaiY0
あなたは誰かに頼まれごとをされたとき、「断るのが苦手だな…」と感じた経験はありませんか?
頼まれたらつい引き受けてしまう。断ると相手に嫌われるかもと不安になる。そんな気持ちは、多くの人が持っています。
しかし実は、「上手に断れる人」こそ、人間関係で信頼を得て、長期的に“得をする”人です。
今日は、その理由と、角を立てずに断るための考え方をお伝えします。
■1.「断れない人」が抱える3つの落とし穴
断るのが苦手な人の多くは、「優しさ」と「責任感」が強い人です。
ところが、その優しさが裏目に出てしまうことも少なくありません。
① 自分を後回しにして疲弊する
相手の期待に応えようと頑張りすぎると、心身のエネルギーを消耗します。
「なんで自分ばかり…」という不満が積もると、結果的に人間関係がギクシャクしてしまいます。
② 断らないことで“頼まれやすく”なる
一度引き受けると、「あの人はお願いすればやってくれる」という印象を持たれます。
悪気はなくても、周囲にとって“便利な人”に見えてしまうのです。
③ 本当に大切なことに時間が使えない
断れない人は、優先順位を見失いがちです。
自分の時間が他人の予定で埋まっていくと、やりたいことを後回しにしてしまいます。
■2.なぜ「断れる人」が得をするのか?
人間関係の本質は、「相互の尊重」です。
上手に断れる人は、相手の気持ちも、自分の時間も、どちらも大切にできる人です。
① 信頼を損なわずに“境界線”を引ける
断るという行為は、相手との間に健全な境界線(バウンダリー)を作ることです。
「ここまではできる」「ここからは難しい」と明確に示す人ほど、信頼されやすいのです。
② 相手に「安心感」を与える
思ったことを言えない人より、はっきり伝えてくれる人のほうが、相手も付き合いやすい。
“何を考えているかわからない人”より、“誠実に伝えてくれる人”の方が、関係が長続きします。
③ 自分を大切にする人は、相手も大切にできる
「自分を犠牲にする優しさ」は続きません。
一方、「自分を大切にする優しさ」は、長く人を支えます。
断る勇気は、自分と相手を同時に尊重する姿勢なのです。
■3.角を立てずに断る3つのステップ
では、実際にどう断れば良いのでしょうか?
次の3ステップを意識すると、関係を壊さずに伝えられます。
① まず「感謝」を伝える
「声をかけてくれてありがとうございます」
「頼ってくれてうれしいです」
→ 断る前に感謝を伝えると、相手の気持ちが和らぎます。
② “できない理由”を正直に伝える
「今は別の仕事に集中していて難しいです」
「家庭の予定があり、時間の確保が難しくて…」
→ 言い訳ではなく、“状況説明”として伝えるのがポイントです。
③ 代替案を添える
「来週なら少し余裕があります」
「〇〇さんにお願いするのも良いかもしれません」
→ 断るだけでなく、次の選択肢を提示することで、印象が格段に良くなります。
■4.「NO」を言える人は、人間関係が長続きする
一時的には、断ることで相手が残念に思うこともあります。
ですが、長い目で見れば、“誠実に断れる人”ほど信頼を積み重ねていきます。
「NO」と言える人は、
・相手を思いやりながらも、
・自分を犠牲にしない選択ができる人。
そしてそれこそが、成熟した大人の人間関係の証なのです。
■5.まとめ:断る勇気が、あなたの人生を守る
「断る=冷たいこと」ではありません。
むしろ、断ることは「自分の軸を守ること」。
上手に断れる人は、信頼も、時間も、心の余裕も手に入れます。
そして最終的には、自分も相手も大切にできる関係を築いていくのです。
もしあなたが「断れない自分」を変えたいと思うなら、
今日から小さな「NO」を練習してみてください。
それが、あなたの人生と人間関係をより豊かにしてくれる第一歩です。



