なぜ〝食べてるのに疲れる〟のか?その本当の理由!

見た目ではわからない「隠れ貧血」。
特に女性や中高年世代に多く、慢性的な疲労感・集中力の低下・イライラなど、日常の不調の裏に潜んでいます。
鉄分は「酸素を運ぶ」だけでなく、心と体のエネルギー代謝の鍵。
知らないうちに不足している人が多い“鉄分”を、今日は深掘りします。
1.鉄分不足が招く「隠れ貧血」とは?
「貧血」と聞くと、フラッと倒れるようなイメージを持つ方が多いかもしれません。
しかし実際には、血液検査で数値がギリギリ正常でも、体内の鉄が不足している状態があり、これが“隠れ貧血(潜在性鉄欠乏)”と呼ばれます。
鉄は赤血球中の「ヘモグロビン」を作る材料です。
ヘモグロビンは全身に酸素を運ぶ役割を持ち、鉄が不足すると細胞レベルで酸素不足=エネルギー不足になります。
その結果、
・朝起きても疲れが取れない
・立ちくらみやめまいがある
・イライラ・気分の落ち込み
・髪が抜けやすい・爪が割れやすい
・冷え性が強い
といった症状が起こりやすくなります。
2.鉄分は「摂る」だけでは足りない!
鉄分には2種類あります。
・ヘム鉄:レバー、赤身肉、カツオ、マグロなど
約20〜25%
吸収されやすい
・非ヘム鉄:ほうれん草、小松菜、豆類など
約2〜5%
吸収されにくい
植物性の「非ヘム鉄」は吸収率が低いため、ビタミンCと一緒に摂ると吸収がアップします。
また、コーヒーや緑茶に含まれるタンニンは鉄の吸収を妨げるため、食後すぐに飲むのは避けましょう。
=吸収率を上げる組み合わせ例:
・ほうれん草×レモン汁
・小松菜×オレンジ
・豆腐×赤身の肉や魚
3.“疲れやすさ”は鉄だけじゃない?
鉄不足が続くと、体内の代謝も低下します。
特に**ビタミンB群(B6・B12・葉酸)**が不足していると、鉄をうまく使えません。
つまり、「鉄だけ摂っても改善しない」ことも多いのです。
=補助的に摂りたい栄養素
・ビタミンC:吸収を促進(柑橘類・ブロッコリー)
・ビタミンB12・葉酸:赤血球を作る(レバー・卵・海苔・枝豆)
・たんぱく質:鉄を運ぶ“トランスフェリン”を作る(肉・魚・豆腐など)
4.日常でできる「鉄分アップ」習慣
・朝食に卵+納豆+味噌汁でバランスよく
・昼食で赤身肉やサバ缶・レバー入りスープを
・間食はナッツ・ドライフルーツ・小魚でミネラル補給
・コーヒー・お茶は食後30分以上あける
「サプリで補う」のも一つの手ですが、鉄は過剰摂取すると体に負担もかかるため、医師や栄養士に相談するのが安心です。
5.“疲れの原因”を「鉄」で見直してみよう!
「最近なんとなく疲れが抜けない」「気力が出ない」——
その裏には、単なる加齢やストレスではなく、“鉄不足”が潜んでいるかもしれません。
食生活の小さな見直しで、体も心も驚くほど変わります。
今日の食事から、あなたの“エネルギーを運ぶ鉄”を取り戻していきましょう。
◉まとめ
ポイント:内容
・隠れ貧血とは:血液検査では正常でも体内鉄が不足している状態
・主な症状:疲れ・集中力低下・冷え・イライラなど
・改善の鍵:ヘム鉄を意識+ビタミンC・B群との組み合わせ
・生活習慣:バランスの良い食事+飲み物のタイミングに注意
※最後に・・・
「鉄」が存在する栄養素群は『ミネラル』です。
このミネラルだけは名称は周知されているにも関わらず、特徴や性質については
ほぼ知られていないでしょう!
貧血や高血圧に改善をもたらす栄養素は、ほとんどが『ミネラル』の中の
一つを指定されます。
最も重要なのは、「相互作用」が必須な栄養素なのです!



