Day124:「複利の力」でお金を増やす!初心者でもできる“シンプル投資法”とは?

川元伸一

川元伸一

テーマ:お金・ライフプラン

Day124

お金の増え方には、2つの仕組みがあります。
ひとつは「単利」、もうひとつが「複利」です。
この「複利の力」を理解しているかどうかで、10年後・20年後の資産額は大きく変わってきます。


■「単利」と「複利」の違い

単利とは、元本にだけ利息がつく仕組みです。
たとえば100万円を年利3%で10年間預けると、毎年3万円の利息。
10年間で増えるのは30万円で、合計130万円になります。

一方、複利は「利息にも利息がつく」仕組みです。
同じ100万円・年利3%・10年間の場合、複利で運用すれば約134万円。
わずか4万円の差ですが、期間が20年・30年となると、この差はどんどん広がります。

複利は“時間を味方につける”ことで、雪だるまのように資産が増えていく仕組み。
これこそが「お金が働いてくれる」状態です。


■「複利の魔法」は焦らず・コツコツが条件

複利の効果を最大化するポイントは「長期間 × 再投資 × 継続」です。
つまり、

・短期間で結果を求めない
・利益をすぐ使わず再投資する
・積立を止めない
この3つが欠かせません。

たとえば毎月3万円を、年利5%で30年間積み立てるとします。
単純な掛け算なら3万円×12ヶ月×30年=1,080万円。
しかし複利で運用すれば、最終的な資産は約2,490万円に膨らみます。
元本の2倍以上です。

逆に、途中でやめてしまうとこの「雪だるま」は止まってしまう。
最初の10年より、後半の10年の伸びの方が圧倒的に大きくなるのが複利の特徴です。


■初心者におすすめの「シンプル投資法」

複利を活かすには、値動きに一喜一憂せずに続けられる仕組みづくりが大切。
代表的なのが「積立投資 × インデックスファンド」です。

★積立投資(ドルコスト平均法)

毎月一定額をコツコツ投資する方法。
価格が高いときは少なく、安いときは多く買うことになり、結果的に平均購入単価が下がります。
長期的には、相場の上下に振り回されにくい堅実な方法です。

★インデックスファンド

「日経平均」「S&P500」など、市場全体の平均に連動するファンド。
個別株のように企業の成績を見極める必要がなく、分散効果も高い。
手数料が低く、複利効果を最大限活かしやすい投資先です。


■「長期・分散・積立」──王道こそ最強の戦略

投資というと、「今買うべき銘柄」「急上昇中の株」などに目が行きがちです。
しかし複利の効果を発揮させるには、派手な動きより「地味な継続」が勝ります。

世界の投資家ウォーレン・バフェットもこう言っています。

“株式市場は、短期的には人気投票の場だが、長期的には価値を計る秤である。”

派手な短期投資よりも、長期でじっくり積み上げるほうが、結果的に大きなリターンをもたらします。


■「時間」と「感情」をコントロールする

複利の力を台無しにするのが、“焦り”と“恐れ”です。
「暴落した!売らなきゃ」と感情で判断すると、せっかくのチャンスを逃します。
一時的に下がっても、歴史的に見れば市場は常に回復しています。

むしろ下がったときに「多く買える」と捉えられる人こそ、複利の恩恵を最大に受ける人です。
投資は「知識よりも、心の安定が成功を左右する」と言われるゆえんです。


◉まとめ:「お金が働く」時間を増やそう

複利の力を味方につける最もシンプルな方法は、

・できるだけ早く始める
・小さくてもいいから毎月続ける
・利益を再投資する

これだけです。

お金の増え方を「労働時間」ではなく「時間の経過」に変える。
それが、将来の安心を作る最大のポイントです。

あなたの代わりにお金が働く“もう一人の自分”を育てていきましょう!

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川元伸一
専門家

川元伸一(ウェルネス&オンライン起業コンサルタント)

KIS zero株式会社(ケーアイエスゼロ)

45歳以上のウェルネスライフを実現する、健康・起業・終活を支援するコンサルティングを提供。豊富な経営経験に基づくサポートで行動につなげます。運動や食生活、メンタルをテーマにしたオンライン講座も開催。

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