Day114:ありがちな「言葉のすれ違い」を防ぐ3つの工夫!|誤解が減る大人のコミュニケーション術【トータルウェルネス倶楽部】

川元伸一

川元伸一

テーマ:人間関係

Day114
◆コラムの動画版YouTubeを、10/14火曜日 18:00より配信開始!
https://youtu.be/NgoyqEDSCwc


人間関係のトラブルの多くは、実は「価値観の違い」よりも、
“言葉のすれ違い” に原因があります。

「そんなつもりで言ったんじゃないのに…」
「どうしてそんな風に受け取られたんだろう?」

誰しも一度は、こんな経験があるのではないでしょうか。
今回は、日常の“言葉のズレ”を防ぐための3つの工夫を紹介します。


1.「事実」と「解釈」を分けて伝える

人の会話では、“事実”よりも“解釈”が多くを占めるものです。

たとえば、
「最近、元気ないね」と言われたとき。
相手は心配して言っているのに、
受け手は「やる気がないと思われているのかも」と感じる。

このズレの原因は、“事実(=見たままの情報)”と“解釈(=自分の考え)”を混同しているからです。

=工夫ポイント:

伝える側は、
「私が見た限りでは〜のように見えたけど、実際はどう?」
と、“事実”と“感想”を分けて話す。

受け取る側は、
「そう感じたんですね。実際はこうなんです」と
感情的にならず“訂正”や“補足”を意識しましょう。


2.「確認の一言」を入れる

コミュニケーションの達人ほど、確認の習慣を持っています。
相手の言葉をそのまま信じるのではなく、
「つまりこういうことですか?」
「私の理解で合っていますか?」と、
**一度“言い換えて確認する”**のです。

この一言があるだけで、誤解の8割は防げます。
ビジネスでも家庭でも、トラブルの多くは「言った・言わない」から始まります。
たとえ親しい関係でも、確認を省かないことが信頼の証です。

=工夫ポイント:

・「念のため確認ですが…」
・「共有のために整理すると…」
・「ここまでの話をまとめると…」

など、少し丁寧な言葉を添えると角が立ちません。


3.「感情」より「目的」で話す

言葉のすれ違いが起こる最大の原因は、
**“感情が先に出てしまう”**ことです。

たとえば、
「なんでそんな言い方するの?」
「前にも言ったのに!」

とつい反応的に言ってしまうと、
本来の目的──たとえば“理解し合いたい”“協力して進めたい”──が見えなくなってしまいます。

=工夫ポイント:

一呼吸おいてから、
「私は〇〇を伝えたかった」
「どうしたらお互いに気持ちよく進められるか考えたい」
と、“目的”を明確にして言葉を選ぶこと。

会話のゴールを“感情のぶつけ合い”ではなく、
“理解のすり合わせ”に変えるだけで、
関係は驚くほどスムーズになります。


◉まとめ
すれ違いを防ぐ3つの工夫内容のポイント
① 事実と解釈を分けて伝える客観的な情報と主観的な感想を整理して話す
② 確認の一言を入れる「つまり〜ですね?」で理解を一致させる
③ 感情より目的で話す“何を伝えたいか”を明確にして言葉を選ぶ

言葉は、相手に届いて初めて“コミュニケーション”になります。
伝える力よりも、「伝わる工夫」こそ大人のコミュニケーション力です。

今日から、少し意識を変えるだけで、
誤解が減り、関係の温度がぐっと上がります。


※今日のまとめ一言

「伝える」より「伝わる」を意識する。
それが、言葉のすれ違いをなくす第一歩。

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川元伸一
専門家

川元伸一(ウェルネス&オンライン起業コンサルタント)

KIS zero株式会社(ケーアイエスゼロ)

45歳以上のウェルネスライフを実現する、健康・起業・終活を支援するコンサルティングを提供。豊富な経営経験に基づくサポートで行動につなげます。運動や食生活、メンタルをテーマにしたオンライン講座も開催。

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